愛してティーチャー!<天敵編前篇>(言葉責・羞恥責・口淫・中出・バック・座位)



「じゃあ今日はオムライスでいい?」
「ああ。着替えたら行く」


たまに時間が合うと、俺と先生は一緒に帰る。今日はたまたま時間が合った。

こういう日はいつも先生の部屋の前で別れて、先生は一度自分の部屋に帰る。

それで着替えて、洗濯ものとか回して、また俺の部屋に来るんだ。

今日は帰り道でオムライスの話になったから、晩飯はオムライスで決定。

先生はバターライスの方が好きらしいから今日はバターライスだな。

そのとき、先生の向こうでエレベータの扉が開いた。

真っ白の学ランを着た男が一人、静かにエレベータを降りる。

・・・・この階にあんな奴いたっけ?

俺がそう思った瞬間、男が突然走り出した!

俺たち、いや、先生に向かって!

そ、そういえば最近この辺りで強盗事件が多発してるって・・・・っ


「せ、先生!」
「え?」


先生が振り返った瞬間、男は勢いよく両腕を広げて!

先生に勢いよく抱きついた!

って、えええぇぇぇッ?!

突然のことに先生も目を見開いてる!

つーかこのクソガキ俺の先生に何してくれてんだッ!!


「てめ・・・・っ」
「兄貴ー!」


・・・・・・・・・・は?

男の言葉に、俺はぽかんとした。

男にしがみつかれながら、先生はぱちぱちと目を瞬く。


「・・・・透?」
「そうやでわかってくれたん?!めっちゃ久しぶりやん!元気やった?!」


満面の笑顔で先生の顔を覗きこんだ。

・・・・え、兄貴って、え、何?どゆこと?

唖然としてる俺に男が振り返って、不審そうに顔を顰めた。


「・・・・誰?こいつ」
「え?あ、ああ、俺の教え子の有岡だ」


先生はちょっと困ったような顔で俺に振り返る。

男はふぅーん、と興味なさそうに呟きながら俺に鋭い目を向けた。


「有岡、えーっと・・・・こいつ、俺の弟の透だ」


・・・・・・・・・・・・弟───?!!





愛してティーチャー!<天敵編前篇>





「有岡、こいつが俺の弟の立川透」
「はあ・・・・どうも」
「ドーモ」


とりあえず先生の家に上がって、ガラスのローテーブルを挟んで向き合う。

素晴らしいほど、先生の弟君は不機嫌そうだ。

ちゃっかり俺の先生の隣をキープしてぶーたれてやがる。

しかし俺と桃も大概似てねえけど・・・・先生とこいつも似てねえな・・・・。

・・・・あ、そういえば、先生って元々母子家庭だったっけ・・・・。

じゃあ・・・・こいつは先生の今の父親の連れ子・・・・。

そりゃ似てなくて当然だよな。

・・・・ん?「立川」?


「あれ、でも先生、名字・・・・」


俺が思わずそう呟いた瞬間、先生の肩がびくりと跳ねた。

一瞬ちらりと弟君を見て、視線を泳がせている。

弟君も一瞬先生を見たけど、少し哀しそうな顔をして俯いただけだった。

先生はわざとらしく一つ咳払いすると、弟君に改めて顔を向ける。


「透、こいつは俺が今通ってる学校の生徒の有岡だ」
「・・・・で?何でその生徒さんが、ふっつーに先公ん家上がりこんでんねん」


その言葉に、俺と先生はぎくっとした!

そーだよ!俺何で当たり前みたいに先生ん家上がってんの?!

んで何でさも当然のように弟君に自己紹介しちゃってんの?!


「こ、こいつ歴史の成績悪くて、家が隣ってこともあって学校に内緒で補講してやってんだよ!」
「そ、そうそう!」
「ふーん?」


引きつった笑みを浮かべて必死に捲し立てる俺たちを、弟君は胡散臭そうな顔で見た。

確かにこの慌てようじゃ説得力なかったよな・・・・。

異様な無言が、リビングに流れる。


「あ、そ、そうだ!な、何かジュースか何か淹れてくるな!悪かったな気ぃきかなくて!」


そう言って先生はいそいそとキッチンの方へ引っ込んだ。

や、家主のくせに一番に逃げやがった・・・・!

しーん、と居心地の悪い無言が流れる。

せ、せんせぇ・・・・勘弁してくれよ・・・・!


「・・・・あんた」
「はい?!」


急に声掛けられて驚いたから何故か敬語になった。

そんなこと気にも留めず、弟君は不機嫌そうに俺を睨む。


「兄貴と付き合うとんか」
「は・・・・」


え、ちょ、な、えええぇぇッ?!!

ななな何でわかったんだ?!俺言った?!言ってないよな?!!

恐らく顔面蒼白になっているであろう俺を見て、弟君は不機嫌そうに目を逸らした。


「・・・・あんな」
「え?」
「あんな誰かに嬉しそうに笑いかけとる兄貴見たん、初めてや」


え、いつ・・・・?家の前で、か?

俺が悶々と考え込んでいると、それを止めるような高らかな舌打ち。

・・・・え?

顔を上げると、俺の前で弟君が凄まじい不機嫌オーラを放っていた。


「え、えーと・・・・?」
「マジありえん・・・・ホンマありえんわ・・・・」
「はい・・・・?」


ぶつぶつと一人で呟いていた弟君は、ぎろりと俺を睨んだ。


「この泥棒猫が


多分、ていうか絶対、俺目ぇ見開いた。

泥棒猫って、あれだろ?

お昼の暇な時間を持て余してるマダムたちが大好物なドロドロ昼ドラでよく言われる、あの、

・・・・はーはは、んなことマジで言う奴初めて見たっつーか言われちゃったよ。

意味わかんねーんだけどッ!!


「そ、それって、どういう・・・・」
「言っとくけど、兄貴は渡さんで」


その言葉に、俺はもう一度目を見開いた。

混乱状態だった頭が、一気に冷める。

弟君は鋭い目で、まっすぐに俺を見据えた。


「兄貴は、俺のモンや」


・・・・はーん、なるほど。そーゆーこと。

ならこっちだって、


「そりゃ俺のセリフだよ。先生は俺のだ」


マンガやアニメならここで二人の目の間でバチバチと火花が散ってるシーンだ。

俺、一生こいつとはわかり合えない。

こんな奴「君」要らねーよ。弟で十分だ。

ローテーブル挟んで睨み合ってると、先生がキッチンから戻ってきた。


「な、何やってんだ・・・・?」
「「別に」」


今にもお互い殴りかかりそうな顔で睨み合ってる俺たちを見て、先生は驚いた。

ぷいと同時に俺たちが顔を反らすと、先生は不思議そうに首を傾げた。

先生は持っていたトレイをローテーブルに置くと、オレンジジュースの入ったグラスを弟の前に置いた。


「はい、透。お前オレンジジュース好きだったよな?確か」
「そうやで!覚えとってくれたんやな!おおきに!」


弟は満面の笑みで嬉しそうにジュースを飲みだす。

先生は白のマグカップをローテーブルの上に置いて、角砂糖を一つぽとん、と落とした。

ミルクを少しだけ淹れて、スプーンでよく混ぜる。


「はい、有岡」
「ありがと」


俺は先生に差しだされたそのカップを受け取る。

俺の目の前で弟が目を見開いたことに、先生は気付かなかったみたいだ。

先生が作ってくれたコーヒーは、俺が一番好きな飲み方だ。

多分戻ってくるのに時間かかってたから、わざわざ豆から挽いてくれたんだろうなぁ。

あったかいそれを一口、うん、


「美味しいよ。ありがとう、先生」


俺の言葉に、先生は嬉しそうに笑ってくれた。

凄い形相で俺を睨む弟に、俺は鼻で笑って見せた。

そりゃ悔しいだろうな。

弟である自分の好みは「確か」だったのに、俺にはさも当然のように出してんだから。

先生も罪な人だよな!


「なあ兄貴!俺今日泊まってってええやろ?!」
「え?!べ、別に、いいけど・・・・」
「よっしゃあ!」


・・・・こ、の野郎・・・・ッ!

ぎろりと先生を睨むと、先生はぷいとそっぽを向いた。

ったく、もう・・・・しょうがないなぁ・・・・明日覚えてろよ。

俺が考えたことが伝わったのか、先生がぞわりと背筋を震わせた。


「なあ兄貴!久しぶりに二人で風呂入ろーや!」
「はぁッ?!」
「ええやん!昔は一緒によー入りよったやん!久々に一緒に入ろうや!」


思わず声を上げた俺は、そのまま勢いよく先生を睨んだ!

先生は顔を真っ青にして抱きついてくる弟放置のまま茫然としている。

当然、俺の方は見ない。

・・・・もしそれまでOKしやがったら、明日はマジで覚悟してもらおうかなぁ、先生?

弟は先生に抱きついたまま俺を見て、にやりと不気味に笑って見せた。

俺は自分の頬がひくりと引きつったのがわかった。


「ば、馬鹿ッ!何言ってんだ!お前高2だろ!一人で入れ!」
「えー?!ええやん!兄弟の仲深めるためやろーッ!」
「嫌だッ!」


あー、両方必死だなー。

俺的には先生がうっかりOKしちゃって、明日俺が何でもできるでも美味しいんだけど。

けど一緒に風呂入って欲情した弟に先生が何かされちゃうのは死んでも嫌だし。


「ねえせんせー、今日俺に18世紀の歴史教えてくれる約束だったよな?まさかすっぽかす気?」
「あ、そ、そうだったな!ほらわかっただろ透!無茶言うな!」


ぎろりとこっちを睨んだ弟に、俺は鼻で笑って見せた。

引き剥がそうとする先生に、弟はむーとむくれる。


「何でやねん!ええやん別に!そんなんすぐ終わるやろ!」
「は?何言ってんだお前。18世紀なめんなよ」


俺の言葉に、弟がぎろりと俺を睨む。

その表情に、俺は余裕の笑みを浮かべて見せる。


「大体、そんなしつこかったらお兄ちゃんに嫌われんぜ?透クン」


「お兄ちゃん」を強調して言ってやれば、ビキィッと音を立てて弟の額に青筋が浮かんだ。

はははーこりゃおもしれーわ。

やっぱ義理とはいえ「弟」の肩書きにコンプレックス持ってんだな。

まあそれは、


「自分も、時間外勤務の無給料で先生働かせてええんかい、のう有岡クン?」


俺も、一緒だけど。

頬を引きつらせた俺に、弟は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。

再び睨み合う俺たちを、先生はおろおろしながら見比べる。


「ちゅーかもうはっきり言うわ。帰れやお前」
「は?お前が帰れよ。先約は俺だ」
「教師と生徒なんかありえんやろ。今の内切っとけって」
「兄弟の方がありえねえだろ。教師と生徒はいける」
「無理やって。兄貴に迷惑かかる前に切れや」
「兄弟の方が無理。お前が諦めろ」


至近距離で睨み合ってお互いにだけ聞こえるように言いあう俺たちに、先生は困惑してる。

目と目の間で飛び散る火花が見えた気がした。


「な、なあお前ら、どうしたんだ?何もめてんだよ・・・・」
「「お前の所為だよ
         じゃ!!」」


同時に勢いよく振り返って怒鳴った俺たちに、先生の肩がびくりと跳ねた。

あーもう・・・・そういうことはホント鈍感なんだから・・・・。


「ま、まあとりあえず、三人で晩飯食えばいいだろ?な?」


先生が苦笑いしながらなんとか俺たち二人を宥める。

俺はこれ以上先生を困らせたくなかったからしぶしぶ頷いた。

弟はまだ何か言ってたみたいだけど最終的に不満そうに引き下がってた。


「俺兄貴が作ったハンバーグ食いたいーッ!」


弟の言葉に、先生は呆れたように溜息を吐いた。

お前先生ん家の冷蔵庫ん中見てみろ。飲み物しか入ってねえんだぞ。

まあほぼ毎日俺ん家で食ってっからな。要らないよな、先生?


「無茶言うな。冷蔵庫ん中すっからかんなんだぞ」
「えーっ」


先生の言葉に弟は不満そうな声を上げる。

・・・・つーか、俺先生がハンバーグ作れるなんて初めて聞いたんですけど。


「あーあ、兄貴のハンバーグめっちゃ美味いのに。残念やなぁ」


そう言って弟はちらりと俺を見てにやりと笑う。

俺は自分の頬がまた引きつったのがわかった。

こ、こいつ・・・・殺してぇ・・・・ッ


「ちょっと待ってろ。何か探してくるから」


そう言ってまた先生はキッチンに引っ込んだ。

そしてまたリビングに流れる重い無言。

一触即発ってこういうこと言うんだろうなぁ。

空気がピリピリしてるのが自分でもわかった。

お互い無言でお互いを睨み合って双方視線を逸らさない。冷戦だ。冷戦。

しばらくするとキッチンの方からいい匂いがしてきた。

先生何か見つけたんだな。

またしばらくして、先生がキッチンから戻ってきた。

木製のトレイの上には、グラタン皿が三つ。

・・・・レンジでチンだな。これ。

申し分程度に皿に盛ったってとこだな。ほーら目ぇ逸らす。

俺は自炊してるし料理の腕にはちょっと自信があるから、レンジでチンとか許せない。

俺の家にはカップラーメンすらないからね。冷凍食品なんか論外だからね。

ぶすっとしてる俺の前に、先生はちょっと困り気味に皿を置いた。

・・・・食うけども。面倒くさがりの先生がわざわざ皿に盛るまでしてくれたから食うけども!

俺だって先生のハンバーグ食ってみたい!!


「めっちゃ美味そうやん!兄貴作ったん?!」
「いや、レンジでチン」


満面の笑顔だった弟の顔が、先生の言葉でビシっと固まった。

はっはっはー、先生がわざわざ客ごときのために手料理なんざふるまうと思うなよ。

大体恋人の俺にさえ未だにお粥しか作ってくれたことねえんだからな!泣きたい!


「せ、せやけど俺のために探し出してきてくれたんやんな!ホンマおおきに!」
「俺もいるぞ」
「んじゃ、いっただっきまーす!」


無視かこの野郎マジでぶっ殺すぞこの関西弁野郎が。


「・・・・ます」


ぱくりと一口。うーん、やっぱり美味くない。

味が濃いんだよ。ソースの舌触りもよくないし、あー腹立つ!

ちらちら俺の様子を窺う先生の視線と弟の凄まじい不機嫌オーラを感じながら食事終了。


「ほら透。さっさと風呂入れ」
「えー?!一緒に入ろうや!!」
「嫌だっつってんだろ!さっさと行け!」


先生が怒鳴ると、トレイに皿を載せてさっさとキッチンの方へ引っ込む。

弟はぶーぶー不満そうに学生カバンを持ってリビングを出て行った。

・・・・チャーンス。

俺は立ち上がるとキッチンに向かった。

先生は流し台でさっき使った皿を洗ってる。


「せーんせっ」


俺の声に、先生の肩が勢いよくびくりと跳ねた。

ギギギッと機械が軋むような音を立てるんじゃないかっていうぐらい先生がぎこちなく振り返る。

キッチンのドアに腕を組んで寄りかかって立ってる俺を見て、先生は引きつった笑みを浮かべた。

やだなぁ。そんな見ちゃいけないものを見たような顔でさぁ。こっちはちゃーんと笑ってるっていうのに。


「あ、有岡、あの」
「久しぶりに弟に会えて嬉しかった?俺との約束破って。それともそれが目的?」
「いや、あの、その」


SEXにお互い余裕ができた頃に二人で決めた約束。

SEXする日は絶対火曜と金曜と土曜の夜。週明けに寝不足は辛いって先生が言うから二人で決めた約束。

まあ守らないときもあるけどね。先生が可愛すぎるし何より俺若いからね!

ゆっくり近付く俺を見上げて、先生は後退りしようとしたけど先生の後ろ流し台だからね。

目の前まで来た俺を、先生は怯えた顔で見上げる。


「あ、ありお、あッ!」
「恋人との約束破って、二人も弄んで、酷い人だね、先生」
「な、何が・・・・ひぁッ!」


先生の身体を無理矢理反転させて流し台に押し付けて、Tシャツの中に手を突っ込む。

相変わらず細い身体を撫でると、俺の腕の中で先生の身体がびくびく震えた。


「や、やん・・・・あ、ありお、か・・・・だ、だめ・・・・」
「ヤるたびに感度よくなってるよね。可愛いよ、先生」
「だ、だめ有岡・・・・と、とおる、いるからぁ・・・・ッ」


・・・・無自覚とはいえ、恋人とこーゆー雰囲気のときに他の男の名前出す?

腹立ったから首筋にちゅうっと音を立てて吸いつくと先生の身体が縦に跳ねた!

奥まで手を突っ込んで鎖骨に指を這わせて、首筋に舌を這わせる。

ぴくぴくと小刻みに震える先生の身体が愛おしい。


「や、や、あ・・・・だ、だめ・・・・ありお、か、あ、あ、あ・・・・ッ」


空いた手で逃げようとする先生の髪を掴んで、肩から耳尻にまで舌を這わせた。

必死で抵抗してた先生の身体から徐々に力が抜けていく。

がくがくと震える足を必死に踏ん張って、震える手で流し台を必死で掴んでる。

服の中で先生の身体に這い回らせてた手を、徐々に下に伸ばしていく。


「やあぁ・・・・や、やだ・・・・ありおか・・・・だめ、だめぇ・・・・っ」
「何言ってんの先生?今日はエッチするって約束の日でしょ?」
「そ・・・・そうだけど・・・・でも・・・・でもぉ・・・・っ」


あーもう可愛いなぁ!先生ホンットエッチしてるとき可愛いよね普段から可愛いけどッ!!

ベルトのバックルを外して、ジーンズのチャックを下ろす。

先生が小さな泣きそうな声を漏らした。


「や、やだ・・・・ありおか、おれ、ここじゃやだぁ・・・・っ」
「ふーん、じゃあ寝室行く?言っとくけど、あいつが風呂から上がってきてもわかんないからね」
「ヤ、ヤんなきゃいいだろぉ・・・・っ」


・・・・へぇー?そーんなこと言うんだせんせぇ?

緩く反応してる先生のモノを勢いよくぎゅっと握りしめる!

先生は大きく身体を震わせると悲鳴を漏らした!


「ひ、ぐ、いたぁ・・・・っ」
「そんなこと言うんだ?ホントに酷い人だね、月代」


俺の声に先生がびくりと身体を震わせる。

俺が先生のことを「月代」って呼ぶときは、先生曰くドSスイッチが入ったときらしい。

もう片方の手を先生の髪から放して、指を先生の口のナカに突っ込む!


「んぅッ」
「はい、痛いのイヤならちゃーんと舐めてねー」


俺の言葉に先生は身体をふるりと震わせて、俺の指に舌を絡めた。

ドSスイッチが入ったら俺は先生が泣こうが喚こうが痛がろうがやめないからね。

って先生が言ってた。

俺が指を動かすと、先生はびくりと身体を震わせた。


「ん、く、ふ・・・・ん。んふ・・・・ん、ん・・・・っ」
「そうだよ、先生。いい子だね・・・・」


耳元でそっと囁くと、先生はびくりと肩を震わせる。

羞恥で真っ赤になった耳を食むと、先生は泣きそうにギュっと目を閉じた。

くちゅりと音を立てて耳に舌を差し込むと、先生は目にいっぱい涙を溜めて薄く目を開けた。

エッチしてるときの涙目で薄目の先生って、ホンット色っぽいんだよな。

あと!終わった後荒い息で髪とか手櫛で直してたりとかしたらもう、勃つね。

先生の耳の縁に舌を這わせながら先生の足を撫でると、細い足がびくりと跳ねた。


「あ、ありおか、おねが、今日は、やめて・・・・明日、明日何でもしてやるからぁ・・・・っ」
「えー?それもいいけど、ここまでしといて明日までお預けはなしだろ?」


ほら、と言いながら先生の尻に股間を押しつける。

先生の肩がびくりと跳ねて、赤かった耳がさらに真っ赤になった。


「先生だけだよ。先生だけ。俺をこんなに興奮させんの」
「や、や・・・・そ、そんな、知らな・・・・あっ」
「俺をこんなに夢中にさせた先生が悪いんだからね」


するりと指を這わせて、ゆっくりとナカへ差し込んでいく。

先生はびくりと身体を震わせると流し台を掴む手に力を込めた。

傷つけないように、なるべく痛くないようにゆっくりと指を捻じ込む。

先生は身体をぴくぴく震わせながら必死で俺の指に耐えている。


「ひ、や、ぁ・・・・いっ・・・・ん、ん・・・・ッ」


どんなに俺が酷いコトしても痛いコトしても、嫌がるけど俺を怒らない。

必死で俺を受けとめようとしてくれる。だから俺が調子乗るんだよ、先生。

まあ終わった後はたーっぷり怒られるけどな。いつぞやの先生が起きるまで正座は辛かった。


「んっ、んっ・・・・ッ」
「痛い?」
「んっ・・・・ちょっと・・・・」


びくびく身体を震わせながら先生はか細い声で答えた。

ちょっと、か・・・・じゃあ相当無理させてんな。

逆の手で先生の顎を掴んで上を向かせて、無理矢理唇を合わせる。

ナカに舌を捻じ込んで、逃げる舌を掴まえて強く吸い上げた。

その瞬間びくんッと大きく先生の身体が縦に跳ねて、必死で突っ張ってた膝ががくんと折れる。

崩れ落ちる前に身体を支えて、ナカで動かしてた指を引き抜いた。


「挿れるよ先生。ナカに出していいよね?」
「だ、だめありお、あァッ!」


一気に奥まで捻じ込むと、先生は悲鳴ならない声を上げて背を反らせた!

身体を小さく震わせながらぐったりと流し台に倒れた先生にキスをする。


「は、はー・・・・はぁ・・・・い、いきなり、挿れんな、て、いつも・・・・ッ」
「うん、ごめん。でもいいよね?俺のこと好きだからいっつも許しちゃうしね」


にやっと笑ってみせると、先生は顔を赤くしてぐっと言葉を詰まらせた。

両手を先生の胸に回して、ぎゅっと抱き寄せる。

流し台の縁を強く掴みすぎて白くなった冷たい手が、そっと俺の腕に触れる。


「先生、動くよ?ナカに出していいよね?」
「・・・・もう、今日だけだからな」


最近そればっかだよな。先生俺のこと好きすぎじゃね?

まあ俺の方が先生好きな自信あるけどな!

先生の胸に回した腕に力を込めて、ゆっくりと腰を揺する。

先生は最初はちょっと痛そうだったけど、そのうち目をとろんとさせだした。

それを見て、俺は少しずつスピードを上げていく。


「は、あッ!あ、あっ、あっ、んッ!や、ありお、か、もっと、ゆっく、りぃッ!」
「ッ、は・・・・先生、静かにしてないと聞こえるよ?」


なんか、台所でとか初めてだから結構俺興奮してるかも。

台所って、あれじゃん。新婚夫婦の定番じゃん?

俺の律動に揺さぶられながら、先生は力が入らない膝を必死に踏ん張っている。

・・・・何か、愛感じるなぁ・・・・。


「あ、はッ!ん、んっ、あ、あ、あっ、あ、りお、かぁ・・・・ッ!」
「せんせ、俺・・・・イキそう・・・・っ」


先生の身体をぎゅっと抱きしめて耳元で息を吐くと、先生はか細い声を漏らして身体を震わせた。

閉じていた目を薄く開いて、俺の腕に添えていた手で俺の頬を撫でる。

顔だけ俺に振り返って、ちゅ、と軽く俺の唇にキスをくれる。

身を乗り出して深く唇を合わせると、先生は俺の頬に添えてた手で俺の髪を掴んだ。

何度も角度を変えて、ぐちゅりと音を立ててお互いの舌を絡め合う。

飲み込み切れなかったお互いの唾液が、先生の口の端から零れた。


「先生、好きだ、先生・・・・ッ」
「あ、は!ん、ありお、か、あ、あ、あッ!」


先生の身体がびくんッと大きく跳ねて背を反らせた!

イク瞬間、先生の口を自分の手で塞いで、俺も大きく身体を震わせた!

びくびくと痙攣する先生のナカで、俺は先生をぎゅっと抱きしめながら熱を注ぎこむ。

先生の口から手を離してゆっくりと引き抜くと、先生はがくりとその場に崩れ落ちた。

俺も先生のすぐ後ろに座り込んで、ぎゅっと先生を抱きしめた。


「は、はあ、はあ、は・・・・せんせ、大丈夫?」
「ん・・・・は、はあ、あ、ん・・・・だい、じょ・・・・ぶ・・・・」


先生の頬にキスをすると、しょっぱい涙の味がした。

先生は肩で息をしながら目にかかる前髪をかき上げる。

・・・・うー・・・・あーっ!やばいッ!


「は・・・・はあ・・・・有岡?」


黙り込んだ俺を、先生は不思議そうに覗きこんで見上げる。

赤い頬、汗で張り付く髪に、艶っぽい唇、それに、潤んだ瞳。

どーして俺がこんなに耐えようとしてんのにあっさり無駄にさせんのっ!


「有岡?どうし、ひあッ!ちょ、や、何、やめ・・・・ッ」


先生の後ろから身を乗り出して、先生のモノを手で擦ってぱくっと。

先生はびくりと身体を震わせると、俺を引き剥がそうと俺の髪を握りしめ、

ちょ、ま、いだだだだだッ!マジ痛い!マジ痛いってッ!!


「せんふぇ、いはいよ」
「あんッ!ば、ばかっ!咥えたまま、あ・・・・ひ、ん、あ・・・・しゃべん、なぁ・・・・ッ」


泣きそうに顔を歪めて、目にいっぱい涙を溜めながら、真っ赤な顔で俺を見下ろして、

・・・・・・・・・・かっ、可愛い・・・・ッ

ぢゅう、と音がするほど強く吸い上げると、先生の身体が縦にびくんッと跳ねて可愛い声を上げた。


「ひあ、あ、あ、や、だ、めぇ、ありお、か、んッ!んッ!」


先生は喉を反らせて身体を震わせると、がくりと頭を落とす。

耐えるように固く閉じていた目を、薄く開く。

快感に虚ろになった涙目に、俺は胸が張り裂けるんじゃないかと思うほどときめいた。


「先生」


そっと耳元で囁くと、先生の身体がびくりと震える。

恐る恐る振り返る先生に、俺はそっと微笑んで手を差し伸べる。


「おいで」


先生はびくりと肩を震わせると、怯えた顔で俺を見た。

顔を伏せると、ぽおっと顔を赤くさせる。

やがて恐る恐る手を伸ばして、俺の手をぎゅっと握った。

胡坐をかいた俺の足を跨がせて、先生を向かい合わせに膝立ちさせる。


「先生、ゆっくりでいいよ。そう、大丈夫?無理してない?」
「ん、ん・・・・っ、だい、じょ、ん・・・・ッ」


先生は俺の肩に掴まって、ゆっくりと腰を落としていく。

細い腰に手を添えて先生の様子を窺う。

まあさっき挿れたから辛そうではないな。苦しそうだけど。


「そう、上手だよ、先生。ゆっくりでいいからね」
「ん・・・・っ、ん・・・・っ」


先生は必死に俺にしがみついて、ゆっくり腰を落としていく。

腰に添えた手に力を込めると、先生は泣きそうな顔で俺を見下ろした。


「や、やだッ」
「せんせ?」
「や、やだ、いれちゃやだ・・・・っ」


え、えー?おあずけー?

思わず項垂れそうになったら、俺の肩にしがみつく先生の手にギュっと力がこもった。


「お、おれがいれるから、いれちゃやだ・・・・っ」


・・・・か、かっ、かっ、可愛いぃぃいいいッ!!!

何この生き物マジ可愛すぎなんですけどハメ倒したいッ!!

こう言ってくれてるならお言葉に甘えようかな。


「じゃあ先生、ゆっくりでいいからね。無理しちゃだめだよ」
「う、うん・・・・っ」


先生は深く息を吐いて、腰をぐっと落とす。

いつもより殊更ゆっくり、先生のそこは俺のモノを飲みこんでいく。

・・・・うん、まあ、軽い焦らしプレイだよね。めちゃくちゃ腰がうずうずしてますけど何か?

それを堪えて、先生になるべく負担掛けないように俺はじっとしてる。

先生は焦ったのか、膝立ちしていた片足を上げる。

快感の所為で力が入らない足は、がくりとフローリングで滑った。

その瞬間先生の腰が一気に落ちて、俺のモノを最奥近くにまで飲み込んだ!

突然の刺激に先生は背中を大きく反らせて目を見開く!

俺は急な快感に思わず目の前の先生の身体を強く抱きしめた!


「はっ!はっ・・・・ば、ばか、何、やってんだよ・・・・ゆっくりで、いい、つった、ろ・・・・っ」
「ひ・・・・はーッ!はー・・・・はー・・・・だ、だって・・・・だってぇ・・・・ッ」


ま、マジでイクと思った・・・・っ!

先生は俺に抱きついてぽろぽろと涙を零した。

自分でもびっくりしたんだろう。小さく嗚咽を漏らしながら泣いてる。

俺は先生の髪を掴んでぎゅっと抱きしめた。


「先生、動くよ?いい?」
「う、うん・・・・」


先生の身体を離して、腰に両手を添える。相変わらずほっそいよなぁ。

先生の身体を前後に揺さぶりながら、下から強く突き上げる。

細い身体をびくりと震わせると、先生は行き場のない手でぎゅっと拳を握った。


「ひ、あ、あッ!や、あ、あっ、ふ、深・・・・ッ!あ、あ、あっ」


先生はがくがく揺られながら、喉を反らせて悲鳴のようなか細い声を上げる。

必死に掴む俺の肩に、ぎゅっと爪を立てた。

俺は目の前に惜しげもなく晒し出されたその白い首筋に誘われるままに吸いつく。


「は、あ、あァッ!や、だ、め・・・・ありお、かぁ・・・・ッ」


浮き上がる筋に舌を這わせて、首の付け根に所有印を残す。

先生は泣きそうな声を上げると、ぎゅっと俺の首に抱きついた。


「先生、そんなしがみつかれたら、動きにくいよ」
「や、だ、だって・・・・だって・・・・っ」
「そんなに気持ちイイの?」


腰に添えていた手を離して、先生の頬に手を添えて俺の方を向かせる。

頬を伝う涙を舐めると、先生は小さく声を漏らした。


「あ、あッ!あ、あ、あ、ぅ、んんッ!は、はぁ、あ、は、はッ!」
「ね、せんせ、俺のお願い聞いて?」


ちゅ、と額にキスをすると、先生は快感でとろけた顔で不思議そうに俺を見た。

先生の腰を揺する手を止めずに、先生の鎖骨に舌を這わせる。


「は、今後一切、俺と、イイ雰囲気のとき、つーかもういっそ二人っきりのとき、俺以外の男の名前、言わないで」
「あ、は、んッ!あ、あッ、あ、な、なん、で・・・・?あっ、あっ、アッ!」
「はあ・・・・っ、なんで、も・・・・!」


一際強く最奥を突いてやると、先生は甲高い声を上げて背中を反らせた。

浮かび上がる綺麗な鎖骨にちゅ、とキスをして首筋を舐め上げる。

先生は泣きそうに顔を歪めながら、俺の首にまわした腕に力を込める。


「は、それか、ら・・・・、・・・・今度俺にもハンバーグ作って」
「・・・・はあ?」
「いいから、作って。作ってくれなきゃ、俺やだからね」


先生はわけわかんないって顔で俺を見た。

けど俺、本気だからね、先生。全部先生の弟が悪いんだからな。

目尻に浮かぶ涙を舌で掬って、そこにちゅ、と唇を押し当てる。

もう一度先生の腰を掴んで揺さぶると、先生はさらに強く俺に抱きついた。


「ひ!あ、あ、ぅ、だ、だめ、お、おく、あ、あたって・・・・やッ!あ、アッ!」


必死で俺にしがみつく細い腕が、微かに震えてる。

快感に耐えるように俺の背中に突き立てられていた指が、俺のシャツを握りしめた。

先生の頬をぼろぼろ伝って落ちた涙が、俺のシャツにじんわりと染み込んだ。


「は、あ、あ、あァアッ!い、イク、イっちゃう!ありおか、ありおかッ!」
「・・・・ッ、先生・・・・っ」


最奥を突き上げると、先生の身体がビクンと大きく縦に跳ねた!

声にならない悲鳴を上げて先生が果てたと同時に、俺を受けて入れている先生のそこが強く俺を締め付ける!

俺は先生の身体を力いっぱい抱きしめると、先生の最奥で射精した。


「ひ、は、あ、あ、あ・・・・あ、りお、か・・・・っ」


快感の余韻にがくがくと震える先生の身体を、強く強く抱きしめる。

先生の細い腕が震えながら俺の髪をぎゅっと握りしめた。

先生のナカから自分のモノを引き抜いて、先生と自分の服をざっと整える。

手をキッチンの上に伸ばして、手探りであたりを探ると、指先に何か箱のようなものが触れた。

それを指だけで引き寄せて、落ちてきたところをキャッチ!お、ラッキー、キッチンペーパーだ。

周りとお互いの服と身体をできるだけ拭って、きちんと先生に服を着せる。じゃないとまた勃つからね。

先生の両頬に手を添えて引き寄せて、その唇に啄ばむようにキスをした。


「ん、やだ」
「お?」
「だめ、もっと」


そう言って先生は俺の胸倉を掴むと深くキスをした。

やっぱり先生も俺といちゃいちゃできなくて寂しかったんだ。

俺は先生の頭の後ろに手を添えて、その黒髪に指を通す。

夢中でキスをする俺たちをカウンター越しに凄まじい形相で見下ろす弟に、俺と先生は気付きすらしなかった。



(ねえ先生、俺、あの日ほど後悔した日はないよ。今度は、必ず護ってみせるから)





<天敵編前篇・Fin>










<next⇒天敵編後篇
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「愛してティーチャー!」シリーズ初めての前・後編です。
元々一話にまとめる気満々だったんですが果てしなく長くなるのでやめました。
今回は月代を可愛い奴にしてやろうと思ったらただのドMでしたねすんません。
ドMは有岡だよ!月代はドSなんだよ!女王様なんだよ!! ←
つーか有岡ただのバカだねこれ。 ←
最近作品紹介の「ツンデレ受」を「男前受」に変えようか真剣悩んでます。
月代と透の名字が何故違うのかはまあまたいずれ。 ←
次回二人の間に何が起こるのか?!後篇を待て!m9(^Д^)



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