常に日頃から思ってることがある。
先生に怖いもんとか苦手なもんとかあんのかなって。
だって前一緒にホラー映画観たときは悲鳴一つあげなかったっつーか逆に暇そうだったし。
この間リビングに出てきた黒光りしてかさかさ・・・・うぎゃー思い出したら寒気した!
とりあえずおそらく世界中の誰もが毛嫌いしているだろう害虫Gが出てきてもふつーに叩き潰してたし。
高いところも平気だし、嫌いな食べ物もない。
何出しても全部ぱくぱく食べちゃうし、絶対残さない。
前に何か苦手なもんってないの?って聞いたらすごい考え込んで、
「んー・・・・特にないな」ってふっつーに言い返された。
俺的にはもっと意外な先生が見たいんだよね。
そりゃ大食いなのも甘いもの好きなのも、そりゃもう意外だったけど。
それに先生の苦手なものとかわかったらそうなったときとかにすぐ対処できるじゃん?
だから決してびくびくしてる先生とか、怖がってる先生が見たいわけじゃないから!
んー・・・・先生、怖いもんとか苦手なもんないのかなー・・・・。
愛してティーチャー!<恐怖症編>
「有岡パスパース!」
飛んできたバスケットボールと受け止めてドリブル、シュート!
ガコンと音を立てて輪をくぐったボールに俺はガッツポーズした。
俺とチームだったダチが両手を上げて喜んで、相手はうわーと落ち込んだ。
5時半まで自由に使っていい体育館で、俺はダチと一緒にバスケをやってた。
「くっそー!また負けたー!」
「有岡がいたら負ける気しねえよなー!」
ガーッといきり立った隣のクラスの奴に、一年のとき同じクラスだったダチが意気揚々と笑う。
もう一人の仲間にがばっと勢いよく肩を組まれて俺は思わずよろめいた。
上機嫌に笑う二人に思わず苦笑いしながら俺はボールを拾う。
セコいよなー、と相手の三人が顔を見合わせた。
もう一勝負!とぎゃあぎゃあ騒いでるダチに苦笑いしてボールをついたとき、
ガラッと音を立てて体育館のドアが開く。
「何だお前ら。まだ遊んでんのか」
「あ、先生」
呆れたような顔で先生が体育館の中を覗き込んだ。
今すっげー笑顔になったのが自分でわかった。
先生が俺の顔を見てちょっと顔を顰めて、恥ずかしい奴って小さく言って顔を伏せた。
その顔がちょっと赤くなってるのを見て、俺はすごいくすぐったくなった。
「もう5時半過ぎてんだろーさっさと帰れよー」
先生はちぇー、と不満そうな奴らをさっさと帰り支度させる。
俺に振り返って、先生は俺の手元をじっと眺めた。
「あ、俺片付けやっとくから帰っていいぜ」
「マジかよ!めっずらしー!」
けらけら笑いながら頼んだぞーって帰っていく奴らを見送る。
適当にその場でドリブルして、ワンバウンドで先生にパスをした。
先生はちょっと驚いてそれをキャッチすると、懐かしそうな顔でそれをしげしげと眺めた。
「懐かしいな。高校以来だ」
「そうなの?」
「いや、大学の頃もやったかな。ストリートで」
バスケと先生ってのも何か意外だ。
あれだ、先生ってスポーツのイメージない。
先生は楽しそうにその場でドリブルして、指先でボールを器用に回してみせた。
おお、上手い。
「先生、バスケやってたの?」
「いや、中高大一貫して帰宅部だぜ。バイト漬けだったしな」
そっか、先生ん家って元々母子家庭だったんだっけ。
先生はまたその場でドリブルして、ゴールを見上げてひょいっとボールを投げた。
ボールは綺麗な弧を描いて、吸いこまれるようにゴールに入った。
「おお、お見事」
「そりゃどーも。高校時代はよく部活の試合に引っ張られてたからな」
時給800円で、と先生は笑って片目を瞑った。
よくやるなぁ、と思ったら苦笑いしてた。
「ねえ先生、今帰りだろ?一緒に帰ろうよ」
「ん?ああ、そうだな」
帰り支度してるもんね。俺もカバン拾ってこないとな。
先生が投げたボールを拾って倉庫のドアを開ける。
ボールを片付けてる俺を先生は倉庫の外でぼんやり眺めてる。
倉庫の中はごちゃごちゃしてるけどまあまあ広い方かな。
窓があるから太陽の光が射しこんでてまだ明るい。
「先生」
「ん?」
倉庫の中を眺めていた先生が振り返った瞬間、その腕を掴んで中に引きずり込んだ。
驚いた先生の身体を無理矢理抱き込んで、髪を掴んで夢中でキスした。
先生が切なそうな声を漏らして俺の胸を押し返す。
その腕ごと抱き込んで、俺はさらに深くキスをした。
「ん、んぅ!ん、んは、あ、ありお、んんッ」
マットの上に押し倒して、先生が抵抗できないように上から抑え込む。
丁度跳び箱の後ろだから死角になってて誰かが来てもまあバレやしないだろ。
先生の口のナカを思う存分味わって、俺は先生の唇を舐めながら放した。
先生は必死で空気を吸い込みながら涙目で俺を睨んだ。
「何すんだよ・・・・っ」
「キスしたくなっちゃった」
わざと悪びれずに言うと、先生は前髪をかき上げて溜息を吐いた。
その額にちゅ、とキスをすると先生が眉を寄せて俺を睨む。
「先生、好きだよ」
「・・・・知ってる」
俺がそう言うと、先生はものすごく不満そうな顔で言い返した。
何か、幸せだなぁ。
へらっと笑った俺に、先生は不機嫌そうに眉を寄せてまた溜息を吐いた。
「先生は?先生は俺のこと好き?」
「はいはい、好きだよ」
俺は嬉しくなって、多分にっこーって笑ってたんだろな。
先生の頬に頬を寄せて、また唇にキスをした。
何度も啄ばむように短いキスをして深く唇を合わせた。
ああ、やっぱ・・・・先生の口んナカって気持ちイイな・・・・。
自分の好き勝手に先生の口を味わってたら、先生がいつの間にか俺に必死でしがみついてた。
少し唇を放すと、先生が深く息を吸いこんだ。
角度を変えてもう一度唇を塞ぐと、先生の舌が俺の舌に応えてきた。
そのままお互い夢中で、酸欠で涙目になるまでキスしてた。
お互いの唇を名残惜しさに舐めながら放して、荒い息をしながら見つめあった。
俺の首に回っていた先生の手が俺の髪をかき乱す。
「先生くすぐったいよ」
「うるさい」
「先生俺の髪好きだよね」
「好きじゃねえ」
「ウソつき」
くすっと笑って先生の頬を撫でると、先生がくすぐったそうに身を捩った。
首筋から鎖骨まで手を這わせると、先生が喉を反らせた。
ワイシャツのボタンを外して首筋に唇を滑らせると先生の身体がひくりと震えた。
「ん、だめ・・・・有岡・・・・」
「ちょっとだけ」
鎖骨から耳尻まで唇で撫で上げると、先生が喉を反らせて吐息を漏らした。
その色っぽい微かな喘ぎ声に、俺の中で何かがぞくりと蠢いた。
やばい。ちょっとで済まないかもしんない。
シャツに隠れるぎりぎりのところに吸いついて痕を残す。
「ん・・・・ばか・・・・痕、つけんなって・・・・」
「うん、ごめん」
そう言いながらまた鎖骨に吸いついて、ぺろりと舐めた。
俺を押しのけようとする先生の両手を片手で掴んで、手首にちゅ、とキスをした。
「ん、もうやだ・・・・放せ・・・・」
「やだ」
「ありお、んんッ」
先生の口を無理矢理塞いで舌を捻じ込んだ。
切なそうに吐息を漏らして、先生は目を閉じる。
先生の手に手を重ねると、先生の指が俺の指に絡みついた。
唇を放すと、銀のか細い糸が俺と先生を繋いだ。
「せんせー・・・・ここでシちゃおっか」
「・・・・やだ」
俺はシたいよって言ったら、先生が知るかって鼻を鳴らした。
ちぇー・・・・いいじゃん、ケチ。
まあ、確かに今ゴムもローションもないけど。
もう一回キスしようと顔を近付けたとき、
「何だぁ?誰かいんのかぁ?」
突然聞こえてきた声に俺と先生の肩が同時にびくりと跳ねた!
あの声は、学年主任?!や、ヤバイ・・・・っ!
俺は思わず先生の身体をぎゅっと抱きしめて息を殺した。
「おっかしーなー・・・・今誰かの声がしたんだが・・・・」
学年主任が倉庫の中に入ってきた気配がする。
キュ、キュ、と靴の裏が床を踏む音が、だんだん近付いてくる。
俺の心臓が、ドクドクと大きな音を立て始めた。
俺の背中に回ってた先生の手が、俺の学ランをぎゅっと握りしめる。
跳び箱越しに、学年主任の最近若干寂しくなってきた頭が見えた。
本格的にまずいと思って、何とか誤魔化そうと俺が立ち上がりかけた、そのとき、
「あ、いたいた。しゅにーん、校長が呼んでましたよー」
「え?ああ、そうか」
倉庫の外から聞こえてきた声に、学年主任が立ち止った気配がした。
学年主任が倉庫を出て行って、重い音を立てて扉を閉める。
俺と先生は同時に長い安堵の息を吐いた。
そのとき、俺と先生は最も聞きたくなかった音を聞いた。
がちゃんと、錠が下りる音。
・・・・・・・・・・え、
扉の向こうから聞こえてくるくぐもった学年主任と誰かの声が遠ざかっていく。
「ちょ、ま、えええぇぇッ?!!」
「う、嘘だろ・・・・?!」
俺は激突する勢いで扉に飛びついて必死で左右に引っ張った。
びくともしないそれにがくりと肩を落とした俺の後ろで、先生がへたりこんだ気配がした。
俺ははっとして慌ててカバンに飛びつくと中から携帯を引っ張り出した。
電話帳から最近登録した番号を呼び出して耳に押し当てる。
コール一回・・・・二回・・・・三回・・・・くそ、何やってんだよ!さっさと出ろよ!
五回、六回と鳴ってやっと電話が繋がった。
「もしもし?!かの『あ、あぁんッ!あぁァアんッ!!』
大音量の喘ぎ声に俺は思わず携帯を遠ざけた。
その直後にお前ちょっと黙れ、と聞き慣れた声。
『はいはいもしもし?何だよ有岡』
「てめえこの野郎・・・・こっちは非常事態だってのに・・・・ッ」
俺の言葉に加納は息を弾ませながらは?と訝しげな声を上げた。
「今先生と二人で体育館倉庫に閉じ込められてんだよ!」
『月代と?!テレビ電話に切り替えろ』
「閉じ込められてるっつってんだろ!人の話聞け!!」
俺がSEX中に誰かと電話する奴と思ってんのか!
お前と一緒にすんな!
「今すぐ来てくれよ!」
『あー?無理。俺今からバイトだし、多分亮動けねえだろうし。まあ行けて明日の朝一だな』
「それじゃ遅いんだよ!」
『まーいいじゃねえか。一晩月代と体育プレイとシケこんでろよ』
じゃあな、と共に電話は無情にもぷつりと切れた。
プーップーッと聞こえる機械音に、無意識に携帯を握りしめる俺の手に力がこもった。
震える手の中で携帯がピシッと軋んだ。
慌ててもう一度電話をかけ直そうとディスプレイを見た瞬間、
ディスプレイには[充電してください]の文字。
・・・・そういえば昨日先生と夢中になり過ぎて携帯充電すんの忘れてた。
倉庫の中なのに空っ風が吹いた気がした。
「せ、せんせー・・・・どうしよ・・・・」
「お前が悪いんだぞ馬鹿!お前がこんなとこで盛るから!」
引きつった笑みを浮かべた俺に先生がいきり立って怒鳴った。
た、確かに俺の所為だけど、そんな露骨な言い方ねえだろ?!
「何だよ!先生だってノってたじゃんか!」
「先に手ぇ出したのお前だろうが!」
「先生だって本気で抵抗しなかっただろ!」
「俺はもうやめろって言っただろうが!」
「だったらもっと本気で抵抗して嫌がれよ!」
「やめろっつったんだからやめればよかったんだろうが!」
「何だと?!」
「やんのか?!」
至近距離でお互いに睨み合う。
やがて先生が顔を伏せて、深く息を吐いた。
頭を抱えてずるずると座り込む。
「どーすんだよぉ・・・・」
その声はひどくか細かった。
倉庫唯一の小さな窓から差し込む夕日が段々と細くなっていく。
ああ、もう夜だなぁ、なんて現実逃避。
先生と喧嘩してはや10分、一切口利いてない。
先生はマットの上に膝を抱えてじっと蹲ってる。
夕日がぷつんと切れて、倉庫の中が真っ暗になった。
倉庫の電気点けたら点きすらしなかった。
電球・・・・常に管理してろよ・・・・。
冷たい倉庫の空気に俺は身体を震わせて腕をさすった。
俺でも寒いんだから、先生もっと寒いんだろなぁ。冷え症だもんなぁ。
やっぱくっついてた方がいいかな。でも今喧嘩中だからな。
先生謝る前に触ろうとしたらすげー暴れるんだよな。
ふと先生に振り返ったら、先生は足を抱きかかえる腕に顔を埋めてた。
その肩が、微かにかたかた震えてる。
「先生」
呼びかけても案の定返事はなかった。
俺は四つん這いの体勢で先生に近寄る。
「先生、ごめんね。俺も言い過ぎたよ」
ぎゅっと先生を抱きしめても先生は暴れなかった。
それどころか何も言わないし、顔も上げようとしない。
寝てるのかなって思ったけど起きてるよ、な?
「先生?」
無理矢理肩を起こして顔を覗き込むと、先生の顔が真っ青だった!
ぎょっとして肩を掴んで、無理矢理顔を上げさせる!
「先生!どうしたの?!寒い?熱は?!まさか風邪?!」
「ち・・・・違う・・・・」
俺の言葉に先生がか細い声で答える。
頬に触れようと手を伸ばしたらその手をぎゅっと握りしめられた。
その手は冷たくて、少し汗ばんでいて、かたかたと小さく震えていた。
「じゃあどうしたの?」
「お、俺・・・・じ、実は、あの」
俺の手を握り締める先生の手に力がこもった。
先生が強く目を閉じる。
「俺、」
「うん」
「俺・・・・暗所恐怖症なんだ・・・・」
・・・・・・・・・・え?
「ま、マジで?」
突然のことに俺は茫然としながら聞き返す。
先生は俺の手を握りしめながら必死で何度も頷いた。
「む、昔、近所の古い蔵でふざけてたら、一日閉じ込められたことがあって」
とりあえず震える先生の手に自分の手を重ねた。
かたかた震える手が、縋るように俺の手を握り締める。
「で、でも寝るとき何も」
「ね、寝るときは、テーブルライト点けてるから」
「・・・・もしかして、映画観てるとき怖かった?」
先生は押し黙ったまま小さく頷いた。
じゃあ退屈だったわけじゃないんだ・・・・?
「何で言わなかったの?」
「・・・・だって、呆れると思ったから」
むうと唇を尖らせる先生がもうこの世の何より可愛いと思った、じゃなくて。
ああでも、やっぱり可愛い。
「バカだなぁ先生。そんなことで呆れるわけないだろ?」
「・・・・本当か?」
「当たり前だろ。大体もっと早く言えよ。だったら部屋暗くして映画なんか観ないのに」
ホントバカだよ。
先生も変なとこ子どもっぽいんだから。
先生はじっと俺を見上げて、ふるふると首を振った。
「先生?」
「ち、違う。ホントは、あのとき、怖くなかった」
「え?何で?」
先生は俺を見上げて、顔を伏せてぎゅっと目を閉じた。
先生の白い頬が真っ赤になってる。
「だ、だって、お前、いたから・・・・」
その言葉に、俺は目を見開いた。
今俺、頭ん中真っ白だ。何で?当然だろ?
自分の好きな奴にそんなこと言われて、平静でいられる奴っている?
「あ、有岡?」
先生が恐る恐る俺を見上げる。
赤くなった頬、潤んだ瞳は、不安そうに揺れてる。
俺の頭の中で、何かが切れた音がした。
「ありお、んんッ?!」
先生の身体をマットに押し倒して、無我夢中で唇を貪った。
先生はびっくりしたように目を見開いて、思い出したように必死で俺の胸を押し返した。
舌を絡めて吸い上げると、先生の身体がびくんと跳ねて手の力が弱まる。
「ん、んふぅ、ん、んんんっ、ん、ふぁ、あ、あり、ん、んん!」
先生、絶対バカだよ。
先生だって男ならわかるはずだろ?
好きな奴にそんなこと言われて、平静でいられると思ってんの?
「せんせー・・・・怖いんだろ?だったら、そんなこと忘れるぐらい、俺に夢中にさせてやるよ」
「や、やだありおか、やだ、こ、こんなとこで・・・・い、いやっ」
先生のワイシャツの中に手を突っ込んで手を這わせながら、耳元で囁く。
先生は顔を逸らせてびくりと身体を震わせた。
縋るように手を伸ばしたけど縋るものは何もなくて、先生は必死でマットに爪を立てた。
俺は先生の鎖骨を、肩を、胸を撫でて、片手を胸に、片手を脇腹に這わせた。
先生の身体がまたびくりと震えて、先生は眉を寄せてぎゅうっと目を閉じた。
俺はワイシャツを喉元までたくし上げて、先生の胸に舌を這わせた。
「ひ、ひうッ!う、うぅ・・・・やめ、やめて・・・・ありおか・・・・おれ、こんなとこ・・・・ッ」
「ダメだよ先生。先生が誘ったんだよ?」
「さ、さそってなんか、ひあッ!や、やだ・・・・やだぁ・・・・ッ」
ピンと立った乳首を舐めて吸い上げると、先生はまたぎゅっと目を閉じた。
ワイシャツの襟を噛みしめて、先生は薄く目を開けた。
その目尻にちゅ、とキスをすると、先生は喉の奥で泣きそうな呻き声を漏らした。
足を持ち上げて裏側に手を這わせると、先生の肩が震えた。
頬を伝った涙を舌で舐めながら、先生のズボンを片手で脱がせる。
寒さにぴくりと跳ねた足を掌で撫でながら、俺は先生の頬にキスをする。
「ひ、ひぅ・・・・やだ、やだ、ありおか・・・・ありおかぁ・・・・っ」
「先生、大丈夫。すぐあったかくなるよ」
「いや、ちがう・・・・こんな、こんなの、おれ、いや、いやぁ・・・・っ」
先生はぼろぼろ涙を零しながらいやいやするように首を振った。
ああ、ダメだよ先生。そんな顔したら。
もっと泣かせたくなる。
先生の片足を持ち上げて、緩く反応してる先生のモノを咥えこんだ。
ぢゅう、と音を立てて吸い上げると、先生の足がびくりと跳ねる。
「やめ、やめて!ありおか!いやだ、いやだァッ!」
先生が必死で頭を振って抵抗してる気配がする。
俺はそんなのお構いなしで、俺は先生のモノを咥えたまま吸い上げる。
根元まで咥えこんで、裏筋を舐め上げて、舌で括れをなぞって、亀頭を吸い上げる。
先生の手が空をかいて、俺の髪を掴んだ。
「い、や、いやァアッ!やめ、やめてありおか、おねがっ、おれ、いや、いやァッ!」
強く、吸い上げた、とほぼ同時に、
先生の身体がびくんと跳ねて、俺の口のナカで射精した!
先生のモノを舐めながら唇を放して、先生が出したモノを指先に垂らす。
先生は余韻に身体を震わせながら、虚ろな目で俺を見上げた。
「ほら、いっぱい出したね、先生」
「うぅ・・・・いや・・・・いやぁ・・・・」
見せつけるように指を掲げて見せると、先生は顔を歪めた。
あー・・・・何か俺今日Sスイッチ入ってんなー。
指を唇に押し付けると、先生は泣きそうな悲鳴を漏らした。
「ほら、綺麗にして」
先生は泣きそうに歪んだ顔で俺を見上げた。
俺は殊更優しく微笑んで、その髪を撫でた。
先生はまた泣きそうに顔を歪めて、恐る恐る俺の指に舌を這わせた。
びくりと舌が震えたと同時に、先生の目にまたいっぱい涙が溢れた。
さらに指を押し付けると、先生はふるふる震えながら俺の指を舐めた。
舌に指を絡めて、そのまま口のナカに指を突っ込む。
先生は一瞬びくりと肩を震わせて、ぽろぽろ涙を零した。
「いい子だね、先生」
頬を撫でながら囁くと、先生は涙目で俺を見上げた。
SとMを兼ね揃えてる俺ってある意味最強じゃね?
「何で・・・・ありおか、お前・・・・今日怖い・・・・」
「怖くないよ先生。じゃあ今の俺は嫌いなの?」
「嫌いじゃないけど・・・・やだ、おれ、いつものお前がいい」
「俺はいつだって俺だよ、先生」
今日は加虐スイッチが入っちゃってるだけ。
そういう先生だっていつか泥酔したときめちゃくちゃ怖かったんだぜ?
先生の口から指を引き抜いて、そっと尻の割れ目に指を這わせる。
先生はびくりと震えて、喉の奥で悲鳴を漏らした。
「あ、ありおかぁ・・・・おねがい・・・・やめてぇ・・・・おれ、ここじゃやだぁ・・・・」
「ほら先生、力抜いて。痛いのは先生だよ?」
ぐっと指を差し込むと、先生の身体がびくりと跳ねた。
先生の喉の奥から掠れた悲鳴みたいな音が漏れる。
先生がぎゅっと目を閉じたと同時に、ぽろぽろと涙が零れる。
「いッ・・・・たぁ・・・・ッ」
「ほら、力抜いて。痛いのイヤだろ?」
なるべく傷つけないように少しずつ指をナカに挿れていく。
先生はぎゅっと拳を握り締めながらぎゅうっと目を閉じている。
「い、いた、い、ひ!い・・・・やだ、いたい、やだぁ・・・・ッ」
「ほら先生、奥まで入ったよ」
指先をぐにぐにと動かすと先生の喉が反れた。
白い首筋に唇を這わせて、ぐるりと内壁を一撫でする。
びくりと跳ねた足を逆の手で持ち上げた。
「ほら先生、俺の指咥えこんでるトコがよく見えるよ?」
「いや、いやぁ!やだ、やだぁッ!」
先生は顔を手で覆って激しく頭を振った。
瞳から零れた涙がぼろぼろとシーツに落ちる。
「やだ、やだぁッ!なんで、なんで、なんでぇ・・・・っ」
先生はぼろぼろ涙を零しながらひっきりなしに叫んだ。
ああどうしよ。マジで可愛い。
指をもう一本無理矢理捻じ込むと、先生が悲鳴を上げて背を反らす。
「い、いたッ!いたい!や、やだ、ありおか、やだ、抜いて、ぬいてぇッ!」
「ほら先生、慣らさなくちゃ。もっと痛いよ?」
「もうやだ・・・・もうやだぁッ!」
指を引き抜いて先生の身体を抱き起こして、俺の膝を跨らせて膝立ちにさせる。
もう一度指を捻じ込んで、またナカをかき交ぜた。
俺の目の前で先生がびくりと身体を震わせて背を反らす。
「い、あ、あぁあッ!い、いた、ひ、ひぅッ!やめ、やめて、ありおか、やだ、やだぁ・・・・っ」
「先生、じっとして。大人しくしてないともっと痛いよ?」
先生は掠れた悲鳴を上げて大人しくなった。
ずずっと鼻をすすって俺を見下ろす。
俺が指を動かすたびに、先生の身体がびくんと跳ねた。
「いい子だね、先生」
「ひっ、ん・・・・い、ん、んん・・・・ふ、ふぁ、ん、んっ、んっ!」
先生は唇を噛みしめて必死で俺の指に耐えている。
あーもう、ホントに可愛いなぁ!
俺は片手でズボンのジッパーを下ろして、既に臨戦態勢な息子を取り出す。
俺は指を引き抜くと先生の腰を掴んで自分のモノを押し付けた。
「先生、力抜いて」
「だ、だめ、ありお、あぁあッ!」
先生の腰をぐっと掴んで、下に落とした。
拒絶する先生のそこを無理矢理開きながらどんどん押しこんでいく。
先生は俺の首に抱きついて、額を俺の肩に押し付けた。
「い、いたい!くるし、あ、ありお、か、い、いたッ!くるしい、くるしい・・・・ッ」
「うっ、ぐ・・・・ッ、先生、力、抜いて・・・・っ」
「い、や・・・・む、りィ・・・・っ」
俺も痛いのは結構久しぶりかも。
普段はちゃんとローションで慣らすし、ローションがなくてもちゃんと指柔らかくするからまだマシなんだけど。
うん、こりゃ後で先生に平謝りするしかないな。
全部奥まで収めきって、俺と先生は必死で息を吸い込んだ。
「く、くる、し・・・・ありおか、やだ、ぬいてぇ・・・・っ」
「先生、一回出すよ?そしたら楽になるから・・・・」
「や、やだ!ナカやだ!やだぁ・・・・っ」
先生の言葉を無視して、俺は先生の腰を掴んで揺すった。
先生は俺の首に抱きついたまま、悲鳴のような声で喘いで喉を反らす。
先生の身体を揺すりながら、俺は先生の身体を突き上げる。
痛みを訴え続けていた快感を覚えた身体が、やっと順応し始めた。
先生の悲鳴が段々艶を帯びた喘ぎ声に変わっていく。
「ひ、ひ、んッ!や、そ、そこ、あッ、だ、だめ、ありお、かッ、あ、あんッ」
俺の首に抱きつく腕に、きゅっと力がこもる。
開きっぱなしの口の端から呑み込み切れなかった唾液が伝っている様は、それはもう卑猥だ。
涙を流し続ける瞳は快感で虚ろになっている。
赤く上気した頬を汗と一緒に涙が伝って、ほんのり桃色になった身体に滴り落ちた。
やっぱ先生ってエロい。
先生の足を持ち上げて腰を打ちつけながら、俺は目の前のモノに舌を這わせた。
先生は喉の奥から悲鳴のような吐息を漏らして、ぎゅっと俺の髪を掴む。
「い、いや、ありお、ん、んんっ!や、そこ、だめ、や、やめて・・・・っ」
「何で?気持ちイイんだろ?」
俺は先生の硬くなった乳首を舐めながら先生を見上げた。
先生は俺を見下ろして、ただでさえ泣きそうに歪んでる顔をもっと歪める。
ちゅう、と音を立てて吸い上げると、先生がくぐもった声を上げた。
「ひ、ひあッ!だ、だめ、ありおかッ!あ、ああ、あァッ!」
「・・・・ッ、先生っ」
先生の最奥を、勢いよく突き上げた。
先生の腕に一層力がこもって、先生の身体が縦に跳ねる!
声にならない悲鳴を上げて先生が果てたと同時に、俺も先生の最奥で果てる!
二人分の荒い息が、そう広くはない体育倉庫にこもる。
「はあ・・・・先生・・・・」
「ん、んん、んんぅ・・・・ッ」
俺が少し身体を動かすと、先生は身体をぴくぴくと震わせた。
マットに寝転んで、俺は先生の腰を掴んで前後に揺さぶる。
先生が思わず声を漏らして、喉を反らす。
「ふ、ふぁ!あ、あつい、あついぃ・・・・ッ」
先生は顔を伏せてぎゅっと目を閉じると自分のワイシャツの胸倉を握り締める。
薄く開いた快感にとろけた瞳に、俺の背筋がぞくぞくと粟立つ。
「先生、もうヒドいことしないよ。だから一緒にもっと気持ちヨくなろ?」
「ん、んんッ!あ、ありお、かぁ・・・・っ」
先生は涙目で俺を見下ろして、ぎゅっと目を閉じた。
ワイシャツを握り締める手に力を込めて、先生はゆっくり腰を振り出す。
粘膜と粘膜が擦れ合うって、何でこう気持ちイイんだろうな。
ディープキスもすっげー気持ちイイもんな。先生とだからかな?
俺のモノが先生のイイところを抉った瞬間、先生が目を閉じて声を上げた。
「ひ、ひあ!は、あ、あつい、あつい・・・・ッ!あ、あぅ、は、は、あッ!」
ぎゅうっと、ワイシャツを握り締める手にまた力がこもる。
先生の頬を伝った涙がぽろぽろと俺の腹に振りかかる。
そっと腕を伸ばしてその涙を拭うと、先生が切なそうに眉を寄せた。
指を濡らす涙を舐めて、先生の腰を掴むと下から激しく突き上げた!
「ひ、ひあァッ!あ、ありお、か、ま、また、イ、い、く、イク・・・・ッ」
「・・・・ッ!」
先生は力いっぱいワイシャツを握り締めて、背を反らせて甲高い悲鳴を上げた!
先生がイくと同時に、先生のそこが俺のモノを締め付ける!
俺は喉の奥で呻き声を殺して、先生のナカに欲を流し込んだ。
先生がか細い声を数回漏らして、俺の胸にぐったりと倒れこむ。
俺は先生の髪を撫でて、それにちゅ、とキスをした。
目を閉じて浅い息をしてた先生が、うっすらと目を開ける。
「おまえ・・・・最低」
「ごめんなさい・・・・」
「強姦野郎」
そうですよね・・・・ホントに反省してます。
髪を指で梳きながらもう一度ごめんねって謝ると先生は溜息を吐いた。
やっぱり先生って俺に甘い。俺って愛されてる!
身体を起こした先生が、小さく声を洩らしながら俺のモノを引き抜く。
あーもうちょっと先生のナカにいたかったのになー、って思ったらぎろりと睨まれた。ば、バレてる!
先生はまだ荒い息をしながら汗で張り付く髪をかき上げた。
胸元を正しながら少し上気した顔で髪をかき上げる様は、そりゃもう妖艶だ。これこそホントの妖艶だ。
先生の白い足の内股を、俺が出したモノがツツーっと伝う。
俺の喉が、無意識の内にごくりと音を立てる。
もう我慢できなくなって、俺は背中から先生に抱きついた!
先生が少しびっくりした顔で俺に振り返る。
多分俺、今余裕ない顔してんだろーなー。でも俺、ホント先生と一緒にいると余裕ない。
「何だよ。まだヤんのか?」
「・・・・うん」
甘えるように髪に頬を擦り寄せながら俺は頷く。
やっぱ嫌がるかな?怒るかな?
びくびくしながら先生の顔を覗き込むと、先生は呆れたように笑った。
「しょうがねえなぁ」
俺の頬を指先で撫でて、ちゅ、とキスをしてくれた。
驚いて目を丸くした俺に、ただし、と先生は妖しく笑う。
「何も考えられなくなるぐらい、俺を夢中にさせろよ?」
最強の口説き文句だ。
俺が唇を近付けると、先生が口を開ける。
「精一杯頑張らせていただきます」
「ん」
濃厚なキスを交わしながら、俺は先生の足に手を這わせる。
先生の腰を浮かせて、既に勃起してる自分のモノを押し付けた。
ずずっと、今度は比較的簡単に先生のそこが俺を受け入れる。
唇を放して先生の肩に舌を這わせて、俺は腰を揺すった。
俺がナカに出したモノが、ぐちゃぐちゃと卑猥な音を立てる。
「ん、んはッ!は、はあッ!あ、あッ、あ、アッ!」
先生は目を閉じると、ふるりと身体を震わせた。
マットについてた手を、縋るように目の前の跳び箱に押し付けて指を立てる。
俺がさらに激しく先生を突き上げ始めると、先生は跳び箱に身体を預けた。
「あ、あ、はッ!は、はッ、んッ!は、はぁ・・・・ん、ありお、か・・・・ッ」
「先生、好きだ、先生・・・・ッ!」
狭い体育館倉庫に、水音と肌と肌がぶつかり合う音が響く。
いつも以上に強い月明かりが、先生の白い肌を生々しく照らし出す。
その姿にさえ、俺は目の前がくらくらするほどの先生への愛を覚える。
先生の、すべてが好きだ。
段々激しくなる律動に、先生は身体を震わせながら必死で木に爪を立てた。
俺は先生の腰を掴んで、最奥の前立腺だけを突き上げた!
「あ、ありおか!い、イク、イクゥッ!」
「・・・・っ、先生・・・・ッ!」
俺は自分と先生の服をさっと整えて、朝道で貰ったポケットティッシュで事後処理をして、やっと一息吐いた。
乱れた髪を直してると、やっと呼吸が収まってきた。
先生が意識を飛ばしてしまったから、頭を俺の足に乗せてる。
マットに寝かせるのもいいけど、それじゃなんかもったいないだろ!
まだ気だるそうな寝顔の先生にそっと目を細めて、俺は立てた片足の膝に腕を乗せる。
このままじゃ風邪引くかな。何か毛布みたいなのあればいいんだけど。
・・・・って、そんなもんこんなとこにあるわけないよな。
あ、そうだ。確か先生ブランケット持ってなかったっけ?
俺は先生の頭をそっと下ろして、先生のカバンを拾った。
あ、やっぱあった。先生冷え症だもんな。
結構大きくて分厚いそれを持ってマットにまで戻って、俺は先生の隣に寝転がった。
先生の身体をぎゅっと抱きしめて、先生の身体ごとブランケットにくるまる。
やっと安心したような寝顔になった先生に、俺の頬が自然と緩んだ。
明日の朝一ってことは、加納が来るのは多分7時頃だろな。
明日土曜で俺も先生も休みでよかった・・・・。
先生が小さく寝息を漏らして、俺の胸に擦り寄った。
俺は目を細めて、先生の体温に誘われるように目を閉じる。
ああ、やっぱこうしてると暖かいね、先生。
次の日、約束通り加納は阿嶋を連れて朝一にわざわざ休みの学校まで来てくれた。
(まあ何つーか、あいつって意外といい奴だよな。その後の「礼はいいから今度4Pヤラせろ」がなかったらもっとよかったんだけどな。)
体育倉庫に忘れ物したと学年主任を騙しすかした加納と阿嶋が呆れながら俺を叩き起こすまで、
俺と先生はお互いに擦り寄ったまま熟睡してた。
(これからは俺がずーっと傍にいてあげるよ。だからもう怖くないね、先生)
<恐怖症編・Fin>
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・・・・学校ブーム? ←
これは・・・・ある一種の青姦? ←
ちょっと有岡をSにしたくて書いたらドSになってしまった。有岡はMです! ←
つーか月代イジメんのが楽しかった。 ←
受がイクときの声ってすっごい困るのはウチだけなんかな。 ←
←うぜぇぇえ。 ←
因みに学年主任騙したのは阿嶋です。必殺涙目上目遣い。
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