「う、は・・・・先生・・・・先生・・・・っ!」
いつも以上の快感に、俺は背を反らせた。
先生が俺の上で腰を揺するたびに、俺を強い快感が襲う。
後ろ手に縛られた所為で肩の関節が痛かったけど、そんなことどうでもよかった。
「ん、はぁ・・・・なあ、ありおか、気持ちイ・・・・?」
まさか先生にそんなこと聞かれる日が来るなんて思ってもみなかった。
それが余計に、俺の興奮を煽る。
俺に跨って、先生は今どんな顔してる?
けど目をタオルで覆われたこの状況じゃ、先生の顔なんて見えやしない。
「気持ちイイ・・・・気持ちイイよ、先生・・・・っ」
俺の言葉に、暗闇の向こうで先生が満足そうに笑った。
先生の指が俺の首筋を撫でて、何か熱いものが這う。
それが舌だとわかった瞬間、ちゅうと吸い上げられた。
ちりっとした痛みに、キスマークをつけられたのだと理解する。
その瞬間、俺のモノの質量が一層増した。
「ん、またおっきくなった・・・・っ」
うっとりしながら呟いた先生に、俺はまた興奮する。
なあ、先生、顔が見えないのはヤだよ。
なあ、先生、今どんな顔してる?
なあ、先生、顔が見たいよ。
「先生・・・・っ!」
縋るように喘いだ俺に、先生はくすりと笑った。
事の発端は、ほんの30分ほど前のことだった・・・・。
愛してティーチャー!<役得編>
「ど、どしたの先生・・・・」
俺は目の前の惨劇に唖然とした。
酒の臭いがこもった、そこかしこに空のビール缶やらビンが転がるリビング。
ガラスのローテーブルに突っ伏してる、ぐったりしてる先生。
何なんだこの状況。
「ちょ、先生、先生ってば」
「うーん」
肩を揺すると先生は鬱陶しそうに俺の腕を払いのけた。
のろのろと顔を上げて、俺を睨み上げる。
「なんだよありおかぁ」
ああ、ダメだ。完璧酔ってる。
目は完全据わってるし、ちょっと潤んでるし、顔も赤いし、呂律も回ってない、し、
ダメだダメだダメだ!何考えてんだ俺!
泥酔してる恋人襲うとか最低じゃねえか!
ここは的確に介抱して、俺が万年発情期の変態じゃなしに紳士なところを先生に見せるんだ!
「どうしたんだよ。酔うなんて珍しい」
「うるせえなぁ。おれはよってない!」
・・・・何で酔っぱらいって酔ってるのに酔ってないって言い張るんだろうな。
つーか、酔っぱらいの相手って本当に面倒くせえんだな。
まーでも先生が酔ってるのって珍しくてちょっと面白いからいっか。
「どうしたの?何かヤなことあった?」
俺の言葉に、先生が黙り込んだ。
・・・・ん?どうしたんだ?
不思議に思って先生の顔を覗き込むと、俺はぎょっとした!
先生の目から、ぼろぼろと涙が溢れ出した!
「ううぅーッ!」
「せ、先生!どうしたの?!何があったの?!誰かにイジメられたのか?!」
よく考えたら一番最後のは30手前の男に言うような台詞じゃなかったけど、俺は相当動転してた。
だって俺SEX以外で先生が泣いてるの見たの初めてだし!
つか、先生泣かせるなんていい度胸してる奴もいるよな。
俺の先生泣かせるなんて、そうだな、楽に地獄に送ってやる自信がないな。
・・・・え?いや俺はいいんだよ!
「先生、どうしたの?」
俺の問いに、先生はずずっと鼻をすすった。
ぶすっと唇を尖らせて、目を逸らす。
「・・・・日本史の、・・・・教師に」
「日本史?・・・・ああ、あのホモくせえ顔したおっさん?」
俺の言葉に先生がこくんと頷く。
つーか、先生まだ他の教師のことも覚えてないの・・・・?
先生、生徒も俺以外の奴全員まだ怪しいよな。
・・・・あれ、俺めちゃくちゃ愛されてね?
「・・・・俺、まえ日本史の授業かわりに行っただろ」
「え?ああ、先週の?」
確か先週、あのおっさんが家庭の事情とかで休んだんだよな。
んで先生が代わりに日本史の授業に来て・・・・。
先生世界史担任なのに日本史できんのかよーって思ってたら、もうびっくりだったんだよ!
先生、世界史の授業も上手いけど、日本史の授業も上手かったんだよ!
その日先生の日本史の授業受けた奴らも歴史は先生がいいって言ってて、
今まで歴史なんて面白くない授業だったのに、先生が担任になってから歴史=面白いってなってて、
・・・・それがどうかしたのか?
「それで?でも先生の授業わかりやすかったし面白かったよ。他の奴も歴史は先生がいいって・・・・」
「だからだよーッ!」
え?だから?だからって、どういう・・・・?
いささか怪しい呂律で先生が話してくれた。
今日の放課後だったらしい。
『月代先生、先週はありがとうございました』
『へ?あ、ああ、いえ』
『いやーしかし、本当に先生は生徒の人気者ですねー』
『はい?そう、ですか?』
『そうですよー。生徒たちが歴史は先生の授業がいいって言ってるそうですよー?』
『は?はあ、そうですか』
『いやーホント、お綺麗だと得ですよねー』
『はぁ?』
『いやいや、月代先生は女性が羨むほどの美人ですからねえ。そりゃあ生徒にも人気ありますよねぇ。いやー羨ましい』
うわー・・・・嫌味・・・・。腹立つな。
そりゃそんだけ嫌味言われりゃ荒れるよな。
「そりゃー腹立つよなー」
「なんなんだよ・・・・男が綺麗だ美人だ言われてよろこぶと思ってんのかーッ!!」
えええぇぇ?!そっち?!
先生はぐいーっとビールを煽ると、空になった空き缶をガラスのテーブルに叩きつけた。
ううーっと怒りを押し殺した呻き声を上げて突っ伏す。
うーん、まあ確かに先生って綺麗だよな。
そういえば俺、先生に綺麗とか美人とか言ったことねえな。
何つーかな、俺にとって先生って可愛いんだよな。うん、可愛い。
「なんなんだよ・・・・おれ、綺麗って言われても・・・・嬉しくない・・・・っ」
微かに震えてる泣きそうな声で、先生が突っ伏したまま呟いた。
そっか。普段は何でもないって顔してるけど、やっぱりショッだったんだ。
そうだよな。一日に何十回も言われてるみたいだし。
男が綺麗とか美人とか言われても、嬉しくないよな。阿嶋は別みたいだけど。
ホントはすっごい嫌だったんだな・・・・。
「先生、そんな奴の言うこと気にすんなよ」
「なんだよぉ、おまえだって思ってんだろぉ。こんなのが恋人でいやなんだろぉ」
「何言ってんだよ」
むに、とほっぺたをつねるとうぅーと先生が呻いた。
先生がそんなこと言うからだよ。バカだなぁ。
「先生、俺も先生綺麗だと思うよ。でもね、俺にとって先生は、可愛いんだよ」
「なにいってんだよばかぁ」
「先生、そんな奴の言うこと気にしないで。愚痴なら俺、いくらでも聞くよ」
ずずと鼻をすすって先生は俺を見上げた。
むにゅ、と鼻をつまんで、ちゅ、とキスをする。
「先生、俺そのままの先生が好きだよ。先生が先生なら、それでいい」
「ありおか・・・・」
「先生がいつまでも先生でいてくれるなら、先生が美人でも将来ハゲても一生好きでいる自信あるよ」
先生に、じわーっと涙が浮かぶ。
先生の髪を撫でて、俺は微笑んだ。
「ありおか・・・・お前、やさしいな・・・・」
「何言ってんだよ。本当のことだよ」
先生がぎゅうっと目を閉じて、俺に抱きついた。
俺の胸に必死で頬を押し付ける先生に、俺は嬉しくなった。
「先生・・・・」
「やだっ」
抱き返そうとしたらぱしっと腕をはたき落とされた。
な、何でだよ・・・・ヒドイ・・・・。
しょうがないから先生を自由にさせて後ろに手を着く。
そのとき、先生がにやりと笑ったことに俺は気付かなかった。
「ありおかぁ」
「お?」
お?何だ何だ?今日はずいぶん甘えただな。
俺の背中に手を回して頬を擦り寄せてくる先生に俺は無性に嬉しくなった。
甘えてくる先生なんて珍しい。大体俺が先生に甘えるのに。
先生は俺の背中に腕を回して何かごそごそしてる。
・・・・ん?ごそごそ?
ふと手首に違和感を感じて先生を見下ろした。
先生は俺を見上げて、ニィと不敵に笑った。
その瞬間、先生が勢いよく両手を外側に引っ張った!
それと同時に俺の両腕が同時に中側へ勢いよく引っ張られる!
「いっでッ!うわっ?!」
ガツンッと音を立ててお互いの手首の骨がぶつかり合う!
それと同時に両手が浮いたのと、先生が俺の肩を掴んで押し倒したのも手伝って俺は背中を床に打ちつけた!
俺は衝撃に思わず閉じていた目を恐る恐る開いて、俺の上に馬乗りになっている先生を見上げる。
せ、先生怖い・・・・目が据わってる・・・・。
「なあありおか、おれのこと好きか?」
「え?あ、当たり前だろ。大好きだよ」
不気味な笑みを浮かべて問いかけてきた先生に俺は正直に答える。
先生は嬉しそうにさらに笑みを深めた。
いや、怖いって・・・・。
「じゃあ、ありおか」
先生が俺の耳に唇を寄せる。
一瞬眩暈を感じたのは、先生の色香か、酒の臭いか、
「俺に犯られてくれよ」
ああ・・・・やっぱり先生色っぽ・・・・、
・・・・・・・・・・え?
「せ、先生何言ってんの?!嫌だって!無理無理無理無理!!」
い、今さら先生に犯されるとか無理だから!
真っ青になってる俺を見下ろして、先生は艶やかに笑う。
「いまさらお前に突っ込もうなんて思ってねえよ。けど今日はこのまま」
ああ、何だ・・・・そういうこと・・・・ならよかった、
なわけねえだろ!イヤだぁぁあああッ!
「ちょ、先生!マジ勘弁!普通にシようよ!」
俺自分でも若干Mっ気あるとは思うけど、さすがにこれはちょっと!
先生にさせる趣味はあっても俺がする趣味はない!
断固として拒否する俺を、先生は無表情に見下ろす。
するとその目に、じわわーっと涙が浮かんだ。
え、えぇッ?!
「ありおか、おれのこと嫌いなのか・・・・?」
「はあッ?!何言ってんだよ!大好きだよ!」
俺は思わず身体を起こして怒鳴った!
すると先生は俺を見下ろして、微笑んで、
「だったらいいじゃねえか」
絶対零度の笑みを浮かべて吐き棄てた。
はー・・・・はは・・・・ヨッパライコワイ。
先生が俺の頬にキスをして、耳を甘噛みした。
慣れない感覚に、俺の肩がびくりと跳ねる。
「ちょ、ま、先生・・・・っ!」
抵抗する俺を見て、先生は舌打ちを打った。
俺の上に跨ったまま先生は腕を伸ばす。
その先には、綺麗にたたまれた洗濯物の山。
先生は週末にまとめて洗う派だから結構溜まってる。
先生はその山からタオルを一枚手に取った。
不思議そうな俺に振り返って、先生はニィと笑った。
タオルを俺の口の中に突っ込んで、両端を後頭部で縛った!
「うぅ?!うーッ!」
「しばらく静かにしてろ」
先生はそう言って酷薄に笑った。
先生の唇が俺の頬を伝って、首筋を撫でる。
びくりと身体を震わせた俺に先生は機嫌よさそうに笑って、ふと顔を上げた。
先生は俺に跨ったまままた洗濯物の山に手を伸ばして、もう一枚タオルを手に取った。
不思議がる俺を見下ろして、先生はニィーと笑う。怖い。
タオルの端を両手で持って、弛ませたそれを勢いよく引っ張る。
ビシッ!と音を立てたそれに、俺の肩がびくりと跳ねた!
ま、まさか、スパンキングとか言わねえ、よな?
「おまえ、SMすると思ってんだろ」
「う・・・・」
図星を突かれて口ごもった俺を見下ろして先生がせせら笑う。
先生が、俺に腕を伸ばして、
そして俺は、暗闇に包まれた・・・・。
・・・・ん?暗闇?
「んーッ?!」
「はは、いいザマだな、ありおか」
呂律の回らない先生の言葉がやけにはっきりと俺の耳に聞こえる。
俺の目を包み込む柔らかな感覚、これって、まさか、目隠し?!
思わず叫ぼうとした俺の耳を、熱いものが這う!
その感覚に、ぞわりと俺の背筋を何かが走り抜けた!
それが先生の舌だとわかった瞬間、俺は自分の顔が熱くなったのを感じた。
先生の歯が俺の耳を甘噛みして、舌で縁をなぞって、耳を中へ差し込む。
ああ・・・・感覚のどれか一つが欠けたら他の全部がそれを補おうとするって本当なんだな・・・・。
俺の耳はいつも以上にはっきりと物音を聞きとって、身体は与えられる刺激に情けなく跳ねる。
先生の熱い吐息がかかる感覚に、俺は肩を震わせた。
前開きのシャツのボタンを外され、先生の指が俺の鎖骨を撫でる。
先生の熱い舌が俺の頬を這って、首筋を伝い、鎖骨を吸い上げて、胸にキスをする。
「う、う、ぐ・・・・う、うぅ・・・・ッ」
「はッ、何だよおまえ、こんなコトされて感じてんのか?」
先生の手が俺の股間をまさぐる!
びくりと震えた俺に、先生が喉の奥で笑う。
「まえから思ってたけど、おまえってMだよな。こんなコトされて興奮するなんて。この変態」
「う、うぐ、う・・・・」
先生の言葉に、俺は自分の顔が真っ赤になったのがわかった。
こんにゃろう・・・・覚えてろよ。
けど、ダメだ。やっぱ俺Mかもしんない。
俺今、めちゃくちゃ興奮してる。
先生の手がベルトを外して前を広げ、半分勃ち上がった俺のモノを取り出す。
「ほら、もう勃起してる。ホントお前って変態だな」
「う、うぐぅ・・・・っ」
先生がクスッと笑いながら俺のモノの先端を指で刺激する!
いつも以上の快感に俺は思わず喉を反らした。
先生が楽しそうに笑う声が俺の耳に流れ込んでくる。
そして、俺のモノが何か温かいものに包まれた。
それが先生の口のナカだとわかったとほぼ同時に、先生の舌が俺のモノの先端を抉る。
「う!うぐ!う、うぅッ!」
俺のモノを奥まで咥えこんで、先端を舌で舐めて、唇でちゅ、と吸い上げる。
裏筋に何度も舌を這わせながら先端を指で捏ねる。
先生は俺のモノを手で扱きながら頬に唇を寄せる。
俺の頬にキスをしながら、先生が乱暴に俺の口を戒めていたタオルを解く(地味に痛かった)。
先生が再び俺のモノを口のナカへ入れる。
「う、うあ!先生・・・・ッ」
いつも以上に強い快感に、俺はすぐにイキそうになった!
完全に勃ち上がって、イキそうになった瞬間!
先生の手が俺のモノの根元を握りこんだ!
「うあ!せ、先生・・・・!」
「まだだめだ」
俺の耳元で妖しく囁いた先生に、俺の背筋をぞくりと快感が這う!
先生は俺のモノを戒めたまま先端を指で刺激しながら竿に唇を滑らせる。
ごめん先生。先生にいつも我慢させてるときこんな気分だったんだな。
ああ、でも、興奮する。
「先生、イキたいよ・・・・っ」
「イカせてください、だろ?」
俺のモノから口を放して、先生が妖しく囁く。
俺は頭の中がぐだぐだになってるのがわかった。
「い、イカせて、ください・・・・」
俺の言葉に、先生が満足そうに笑った気配がした。
先生の指が俺の頬を這って、俺の口のナカへ潜り込む。
俺がその指に舌を這わせて吸い上げると、先生が甘い声を漏らした。
俺の口のナカに指を入れたまま、先生は俺の頬に唇を押し当てて、
「だめだ」
な・・・・ッ!
俺が口を開く前に先生が俺に深くキスをした!
驚いた俺の舌を、先生の舌が絡め取る!
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が俺の耳に直接流れ込んでくる。
先生の手が、俺の髪を激しくかき乱す。
何度も角度を変えながら、先生はやがて俺の唇を舐めながら唇を放した。
くすくす楽しそうに笑いながら俺の唇に指を這わせて、再び俺の口のナカへ指を差し込む。
俺の舌をくすぐるその指を、俺は舌を絡めて吸い上げる。
「んっ、ふふ・・・・いい子だな、ありおか・・・・」
もう片方の手で俺の頬を撫でながら先生が呟く。
やがて先生が俺の口のナカから指を引き抜く。
先生は俺の肩に掴まって、腰を浮かせた。
ど、どうしたんだ?まさかこのまま放置とか・・・・。
・・・・いや、待てよ。今日はこのままって、最後までこのままってことだよな。
最後、ってことは・・・・。
あああぁぁッ!!
「せ、先生!これ、解いて!せめてタオルだけでも!」
先生が自分で慣らしてるってことだよな?!
つーことは今まで俺の口のナカに指入れてたのってそういうこと?!
「ん、は・・・・解いてください、だろ・・・・?」
「解いてくださいお願いしますお願いしますお願いします!!」
先生が自分で慣らしてることなんて絶対見られない。
絶対見たい!見たい見たい見たい見たいッ!!
先生の指が俺の目を覆うタオルを撫でる。
「だめだ」
先生はそう言って笑うと俺の唇を勢いよく塞いだ!
俺の口のナカを蹂躙するその舌に、ぞわりと俺の背筋を快感が走る!
やがて先生は唇を放すと、両手を俺の肩に置く。
俺のモノが、先生のそこに押し付けられる。
先生は深く息を吐くと、ぐっと腰を落とした!
「ん!ふ、あ・・・・は、入ん、な・・・・っ」
先生は俺の肩にしがみつきながら、身体を震わせて喘いだ。
俺のモノは先端だけ先生のナカへ入ったが、奥まで入りはしなかった。
「う、は・・・・先生、ゆっくり息吐いて・・・・」
「ん・・・・」
「そう・・・・上手だよ。ゆっくり・・・・力抜いて・・・・」
普段だったら俺が挿れるんだけど、これじゃあね。
先生は俺の言葉を素直に聞いてゆっくりと腰を落としていく。
いつもより少し時間をかけて、先生は俺のモノを全部ナカへ収めた。
先生は俺の肩にしがみついて、ゆっくりと身体を上下に揺すり始めた。
「ふ、ふぁ!あ、ああ、あ、ありお、か、あ、ああッ!」
「う、先、生・・・・っ」
俺も快感を追うように先生を下から突き上げる!
先生のナカは火傷しそうなほど熱くて、意識が飛びそうなほど気持ちヨかった。
「う、は・・・・先生・・・・先生・・・・っ!」
いつも以上の快感に、俺は背を反らせた。
先生が俺の上で腰を揺するたびに、俺を強い快感が襲う。
後ろ手に縛られた所為で肩の関節が痛かったけど、そんなことどうでもよかった。
「ん、はぁ・・・・なあ、ありおか、気持ちイ・・・・?」
まさか先生にそんなこと聞かれる日が来るなんて思ってもみなかった。
それが余計に、俺の興奮を煽る。
俺に跨って、先生は今どんな顔してる?
けど目をタオルで覆われたこの状況じゃ、先生の顔なんて見えやしない。
「気持ちイイ・・・・気持ちイイよ、先生・・・・っ」
俺の言葉に、暗闇の向こうで先生が満足そうに笑った。
先生の指が俺の首筋を撫でて、何か熱いものが這う。
それが舌だとわかった瞬間、ちゅうと吸い上げられた。
ちりっとした痛みに、キスマークをつけられたのだと理解する。
その瞬間、俺のモノの質量が一層増した。
「ん、またおっきくなった・・・・っ」
うっとりしながら呟いた先生に、俺はまた興奮する。
なあ、先生、顔が見えないのはヤだよ。
なあ、先生、今どんな顔してる?
なあ、先生、顔が見たいよ。
「先生・・・・っ!」
縋るように喘いだ俺に、先生はくすりと笑った。
先生の片手が離れて、さらに激しく腰を揺すりだす。
そっか、先生、まだ後ろだけじゃイケないから・・・・。
あああぁぁぁッ!見たい見たい見たいッ!
けどどうせだめだって言われるんだろうなぁ・・・・くそ、今度覚えとけよ。
「ん、は、あ、ああッ!あ、ありお、か、い、イク・・・・っ」
「俺も・・・・先生・・・・ッ!」
下から勢いよく先生を突き上げた!
それと同時に、先生が声にならない悲鳴を上げて果てる!
強くなった締め付けに俺も呻いて、先生のナカへ流し込んだ!
先生が俺に抱きついて、必死で息を整える。
お互い荒い息をしながら、しばらくじっとしてた。
やがて先生が俺のモノをナカから引き抜く。
「ん・・・・先生、これ、取って・・・・」
先生が俺の頬にキスをして目隠しを取ってくれた。
やっと見れた先生の顔に、俺は安堵の息を吐く。
先生がネクタイを外すと同時に、俺は先生を強く抱きしめた。
涙で濡れた頬を唇で撫でて、唇に深くキスをする。
舌で先生の口のナカをまさぐって、舌に絡みついて、強く吸い上げる。
俺の胸に押し当てられた先生の両手をさりげなく片手でまとめて掴む。
唇を放して、先生の顔を覗き込んだ。
うっとりとした先生の顔に、目を細めて、
俺はすばやく先生の両手をネクタイで縛り上げた。
ぎょっとする先生を床に押し倒してマウントポジション。
真っ青な顔で俺を見上げる先生を見下ろして、俺は目を細めて見せた。
「あ、ありおか・・・・?」
「ん?どうしたの?先生」
にっこりと笑いかけると、先生が怯えたように肩を震わせた。
にこにこしてるのに、心外だなぁ。
「お、怒ってんのかよ・・・・」
「ん?先生、俺があれぐらいで怒る奴だと思ってんの?」
俺は全然怒ってないよ。マジで。
怒っては、ね。
俺は先生を見下ろして、ニィと笑って見せる。
「けど先生が俺にすっごい気持ちイイことシテくれたから、先生にも教えてあげようと思ってさ?」
俺の言葉に、先生の顔が蒼褪めた。
怒ってはないけど、あんなことして一回で済むなんて思うなよ?
「い、いい!俺はいいからっ!」
「遠慮すんなって」
俺は先生の目をタオルで塞ぐと、ネクタイで縛った両手を頭の上に縫い付けた。
自分のモノを先生のそこに押し付けて、一気に奥まで捻じ込む!
先生は喉を逸らせて甲高い悲鳴を上げた。
「ひ、ひぐッ!あ、ありお、か!いやっ、いやぁッ!」
「なあ、先生、気持ちイイだろ?」
先生を突き上げながら問うと、先生は激しく頭を振った。
床に押し付けた腕が、必死で俺の手を振りほどこうともがく。
先生の片足を片手で持ち上げて、先生の腰に激しく腰を打ちつけた!
「あ、ああ!あ、あ、んっ、ん、く、ふぁ!あ、ありおか、ゆ、ゆるして、ゆるしてぇッ!」
「だから、俺は怒ってないってば先生。どう?気持ちイイだろ?」
強く前立腺を抉ると、先生は甲高い悲鳴を上げた。
先生の頬を、タオルが吸いきれなくなった涙が伝う。
「ひ、ひうっ、あ、ありお、か、イキた・・・・イキたい・・・・っ」
「いいよ先生。でも今日から後ろだけでイって」
俺の言葉に、先生が小さく悲鳴のような息を漏らした。
激しく首を横に振りながら俺に懇願する。
「や、やだ、イケない、ゆるして、ゆるして・・・・っ」
「・・・・先生、もしかして俺が気付いてないって思ってた?」
俺知ってたんだぜ?先生、もう後ろだけでもイケるだろ?
そりゃあほとんど日を空けずにヤってるからな。
けど先生が嫌がるだろうから今まで手でイカせてたけど、今日はスイッチ入っちゃったからなー。
まあでも、いい機会だろ?
「や、やだ、おれ、そんなの、やだ、やだぁ・・・・っ」
か細い声を上げる先生に微笑んで、俺はさらに激しく先生を突き上げた!
先生が悲鳴のような声を上げて、強く俺を締め付ける!
「やだ、やだぁッ!あ、ありおか!ゆるして、おれ、いや、いやぁあッ!!」
先生が激しく頭を振りながら俺に懇願する。
可哀想だけど、いいなー、これ。
ホント、役得役得っと。
先生の腰を掴んで、俺はさらに激しく腰を打ちつけた。
前立腺を強く抉ったと同時に、先生が甲高い声を上げて背を反らせる。
「ひ、あ、あァアーッ!」
びくんと大きく身体を震わせて先生は射精した!
それと同時に強くなった締め付けに、俺はもう一度先生のナカで果てる。
先生は何度も浅い呼吸を吐くと、意識を手放した。
俺は目の前の状況に困り果てていた。
ダブルのベッドの上、掛け布団をすっぽり被った塊。
その塊の中からぶつぶつとくぐもった声が聞こえてくる。
言わずもがな、先生だ。
「あー・・・・せんせー?」
「死にたい死にたい死にたい死にたい・・・・」
昼ごろに起きて、ずっとこれだ。
まあわからないでもないけど、もういい加減にしてくれよ。
「せーんせ、ほら、出てきて」
ぽんぽんと叩くと、先生が布団の下から顔だけ出した。
俺を見ずに、ぐずっと鼻をすする。
「頭痛い、気持ち悪い、腰痛い、腹痛い」
「ほら、出ておいで。ぎゅーってしてあげるから」
ベッドに座ってもう一度先生をぽんぽんと叩くと、先生はまた布団の中にもぐりこんでしまった。
あーもう・・・・しょうがないな。
「・・・・出てこなきゃ昨日と同じことまたするよ」
言い終わる前にまた先生が顔を出した。
泣きそうな顔で俺を睨み上げている。
あーもう、こういうときだけ子供っぽいんだから・・・・。
「ほら、おいで。今日は俺が先生甘やかしてあげるから」
腕を広げると、先生は視線を伏せた。
やがてのろのろと布団から這い出てきて、俺の足に座ってぽすんと胸に顔を押し当てる。
俺が先生を抱きしめると、先生はぐずっと鼻をすすった。
「俺死にたい」
「先生が死んだら俺が生きていけないよ」
「恥ずかしい・・・・」
俺のシャツを握り締めて、先生はまた鼻をすすった。
昨日俺にしたこと?それとも後ろでイっちゃったこと?って聞くと、どっちも、と先生は呟いた。
うーん、俺的には別に気持ちヨかったし、興奮したしで、結構いいこと尽くめだったんだけどな。
「俺は嬉しいよ、先生。俺はまた新しい先生が見れたし、先生と俺だけの秘密が増えたしね」
ちゅ、と額にキスをすると、先生が鼻をすすりながら俺を見上げた。
その頬にキスを落とすと、先生がくすぐったそうに身を捩る。
「・・・・嫌じゃないのか?」
「全然!むしろ嬉しいよ」
笑って言うと、先生は不審そうに俺を見上げて、やがて安堵したように小さく笑った。
擦り寄ってきた先生を抱きしめて、その唇にキスをする。
「先生、大好きだよ」
「ん」
先生の頬に添えた俺の手の手首を掴んで、先生が目を閉じる。
唇を放して、先生の顔を覗きこむ。
「先生・・・・」
「有岡・・・・」
先生が俺を見上げて、うっとりと目を細めて、
突然がくん、と首が下に落ちた。
「え?ど、どうしたの先生?」
「・・・・は・・・・」
は?
「吐きそう・・・・っ」
「え?!ちょ、待って先生!ここじゃダメだって!!」
口を両手で押さえてくぐもった声を上げた先生に俺は悲鳴を上げた!
なあ先生、何にも恥ずかしいことじゃないんだよ。
先生、不安にならないでよ。俺はすっごい嬉しいよ。
だって、先生がまた俺のモノになったっていう証じゃないか!
「う、うえ・・・・っ」
「ダメだって先生!」
(なあ先生!これからもずっと、ずーっと大好きだよ!)
<役得編・Fin>
────────────────────────────────────────
一回消えてノイローゼ気味になりながら仕上げました。疲れた・・・・(げっそり)
基本的に龍瀬は推敲しない一発書きなので中身の流れとシーンを断片的にしか覚えてません。
とりあえず一番困ったのはオチを忘れたこと。オチって、何?←
月代は酒に酔うとドS・襲い受け・女王様になります。有岡はドS・鬼畜・俺様になります。
ピューピルでもう一話ラブラブした話書いて、今度は少し内容進めますね^^
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