「もうすぐ新年だね、先生」
『ああ、そうだな』
直接耳に流れ込んでくる先生の声が心地いい。
優しい先生の声に、俺は目を閉じた。
ああ、やっぱり、先生が好きだ。
「先生、好きだよ」
『ああ、俺も好きだ』
先生が応えてくれるなんて、珍しい。
俺が笑うと、先生が何笑ってんだよ、とぶすっとした。
可愛い、やっぱり可愛い。
好きだ、大好きだ。
なあ、先生、大好きだよ。
「なあ、先生」
『ん?』
優しい声。
俺が世界で一番大好きな人。
なあ、先生、
「電話越しなんてやだよぉぉおおお!」
携帯を握りしめながら俺は泣き崩れた。
愛してティーチャー!番外編<年越し編>
『んだとてめえこの野郎。出てやっただけありがたいと思え馬鹿野郎』
俺ら恋人同士じゃん?!何で新年電話越しで新年迎えなきゃなんねえんだよぉお!
クリスマスの一件で怒った先生が部屋を出て行って6日。
そのほぼ一週間を俺は独り寂しく過ごした。
「せんせぇぇ・・・・帰って来てよぉぉ・・・・」
『情けねえ声出してんじゃねえよ。ガキかお前は』
もうガキでもいいよ!先生が帰って来てくれるなら!
あああ、もう、本ッ気で泣きそうになってきた・・・・。
「せんせぇ・・・・帰って来てよぉ」
『うるっせえな』
溜息を吐きながら先生が鬱陶しそうに言う。
携帯に出てくれただけありがたいけど、けど、
やっぱ直接先生の声聞きたいし、先生を抱きしめたいよ。
「先生・・・・」
本気で泣きそうになってきて、俺は鼻をすする。
電話の向こうで先生もずずっと鼻をすすった。
先生、先生も泣いてるの?
なあ先生、先生も寂しい?
・・・・え?泣いてる?
泣いてるっつーか、何か風の音とか、車の音とか、
・・・・まさか、
俺は立ち上がると勢いよく駈け出して玄関のドアに飛びつく。
バァンと勢いに任せてドアを跳ね開けた!
「遅い」
脇にしゃがみこんでいた先生が、鼻をすすりながら振り返った。
俺はもう何も考えられなくて、先生の腕を掴んで部屋の中に引きずり込んだ。
ドアを叩きつけるように閉めて、鍵をかけて、
もがく先生の両腕を無理矢理掴み上げる。
先生の身体を壁に押し付けて、必死でその唇を貪った。
「ん!んんぅ!ふ、ふぁ、あ、ありお、か、ん、んんん!」
合間に先生が上げる声すら抑え込む。
何度も角度を変えて、今までの寂しさを埋めるように深く唇を合わせる。
俺の身体を必死で押し返そうとする腕ごと先生を抱きしめる。
先生の足が震えて、やがてがくりと膝が折れた。
ずるずるとへたりこむ先生の身体を抱きしめたまま、俺も玄関に座り込んだ。
「ん、んく、ふ、ん!ん、んんっ、ん、ん、んぅ、う、ん、んっ」
先生が力の入っていない拳で俺の胸を叩く。
俺は名残惜しかったけど先生の唇を舐めながら放した。
「ば、ばか、ころす、き、か・・・・っ」
ぜーぜーと荒い息をしながら先生が必死で俺を睨む。
先生の髪を掴んで、俺はもう一度深く唇を合わせる。
何度も先生の舌に自分の舌を絡めて、吸って、水音を立てて唇を放す。
「は、は、こ、この、ばか・・・・・っ」
「先生冷たい。いつからあそこにいたんだよ」
先生の両頬を包み込むと、俺が寒気を感じるほど冷たかった。
そういえばキスしたときも唇が冷たかったし紫色だった。
鼻の頭は真っ赤だし、身体だって震えてるし。
「お前が電話かけて来る前からだよ」
そ、そんな前から・・・・?!
確か30分くらい前だよな、かけたの。
冷え症で寒がりなくせに何やってんだよ!
すぐに気付かないお前が悪い、とぶつぶつ言いながら先生がぶーたれてる。
俺は怒るつもりで先生を見下ろして、目を丸くした。
キスの所為で潤んだ瞳、赤く濡れた唇、
ああ、先生、
「先生、一緒に風呂入ろっか」
耳元で低く囁くと、先生の身体がびくりと跳ねた。
顔を赤くして恐る恐る俺を見上げる先生に、俺はそっと微笑んだ。
浴室にシャワーの音が響く。
ぼんやりとした白い湯気が身体にまとわりつく。
浴室は大分温かくなったけど、先生の冷たい身体が微かに震えている。
手にボディソープを垂らして、先生の身体にそっと触れる。
「ふ、あ、ああぁ・・・・っ」
俺が両手を先生の身体に滑らせると、先生は喉を反らせて声を上げた。
先生の手が何かに縋るように伸びて、脇のタイルに指を立てる。
指はタイルを伝って下に落ちて、その滑らかな表面に水滴を散らせただけだった。
湯気が立ち上ってる所為か、先生の身体がぼんやり霞んで一層官能的に見える。
俺はボディソープを泡立たせた手を、先生の身体に這わせる。
「は、あ、ああぁ・・・・っ」
胸を撫でて、鎖骨をなぞって、首筋を撫で上げる。
先生は切なげなか細い声を上げながら喉を反らした。
今まで外の寒さで冷えていた身体が、微かに火照っている。
シャワーの音と先生の小さな声が、タイルの壁に反響する。
お湯のおかげで床に寝かしてる先生も寒くはないみたいだ。
まあ寒いなんて言ってられないだろうけどね。何せ6日ぶりだし。
先生の身体に思う存分手を這わせて、既に硬くなってる乳首をそれぞれ摘まむ。
「ひ!あ、ありお、か、あ、あぁぅ、あ、あっ!あ、あ!」
ぐりぐりと緩急をつけてそこを弄ると、先生は泣きそうな顔をして目を閉じた。
びくびくと身体を震わせる先生に、俺は無性に嬉しくなった。
「あ、ありおか、おれ、そこ、や、やだ、や、やだぁ・・・・!」
先生の言葉を無視して、俺はそこをぎゅっと握る。
ぐりぐりと捏ね繰り回して、押し潰して、摘まんで、ぎゅっと握る。
きゅ、きゅ、と強さを変えながら摘まんで、先生の唇にキスをする。
「う、うん!や、やだってば、ありおか、あ、あう、や、やだっ」
うあー可愛い!だからイジメたくなるんだって先生!
まーわかんないよね。先生には。
片方の手で乳首を弄りながら、俺は先生の足にもう片方の手を這わせる。
「ひ、ひゃう!ふ、ふぁ、は、あ、あ・・・・」
先生の内股を撫でて、先生のモノをそっと握る。
わざと音を立てながらそれを上下に扱くと、先生の身体がびくりと跳ねた。
親指で優しく裏筋を擦り上げて、先端をぐりぐりと抉る。
「い、いやぁ、いやぁ・・・・!」
びくびくと身体を震わせる先生に笑って、俺はもう片方の手を先生の後ろに這わせる。
先生はびくりと身体を震わせて目を見開いて、泣きそうな顔で俺を見上げた。
先生のそこをとんとんと軽く叩いて、ぐちゅりと音を立てて指を差し込む。
「ひ、あ、あぁあッ!」
一気に指を根元まで捻じ込むと、先生の足がびくりと跳ねた。
何度もナカをかき混ぜて擦り上げると、先生がくぐもった声を上げる。
ボディソープのおかげで久々だったけどすぐに慣れてきた。
うーん、久々だからかな?ちょっとキツい。
今日は前よりよく慣らさなきゃな。
律動みたいに激しく指を抜き差ししながら、先生がイかないように注意しながら先生のモノを扱く。
「ひ、あ、ありお、か、や、やだ、やぅ!や、や、あ、あ、あっ」
あーもう可愛いなぁッ!
ぽろぽろ涙を零しながら頭を振った先生に微笑んだ。
そろそろ可哀想だし、ねえ先生。
俺は一層激しく先生のモノを扱いた!
「ひ、あ、あぁあッ!」
先生の甲高い声が壁に響いて、先生は背中を反らせて俺の手の中で達した。
先生は細い息を何度も繰り返して、ゆっくりと目を閉じる。
ぐったりしながら長い息を吐く先生の身体を抱き上げる。
「先生、まだ終わりじゃないよ。俺がもっと先生をあっためてあげる」
「あ、ありおか、だ、だめ・・・・っ」
先生の腕を俺の首に回させて、俺は先生の身体を持ち上げる。
既にそそり立っている自分のモノをボディソープをつけた手で何度か扱く。
先生のそこに先端を押し当てて、ゆっくりと先生の身体を落とした。
「ひ、あ、ああぁッ!」
先生が身体を反らせて声を上げる。
久しぶりだからか、先生のそこはキツかった。
先生はきゅうきゅう俺を締め付ける。
「う、キツ・・・・先生、力抜いて」
「ひ、あ、む、むり・・・・っ」
まあ痛いわけじゃないからいいか。
先生は・・・・うん、まあ痛いってほどじゃなさそうかな。
ちょっと苦しそうかなぁ。久々だからなぁ。
先生の腰落として、俺は自分のモノを先生のナカに収めこむ。
「先生、全部入ったよ。動くよ?」
「ふ、ふぁ、だ、だめ、ま、まだ・・・・っ」
まだ?もう待ってらんないよ!
俺は先生の身体を持ち上げて上下に揺すった。
先生が目を見開いて喉を逸らす。
「ひ、ひあ!あんッ!あ、ありお、か、あ、あ、は、あ、あぅ、うんッ!」
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音と先生の喘ぎ声、肌と肌がぶつかり合う音が響く。
あーやっぱ先生のナカ気持ちイイ。
久しぶりだからかな?締まりもめちゃくちゃキツい。
「あ、あつい、あついぃぃ・・・・!」
「先生、俺が先生のナカにもっと熱いもん出してやるから」
「あ、あん!あ、あぅ、あ、こ、の、おやじ・・・・っ」
俺の身体に必死で縋りつきながら先生が悪態吐く。
うーん、やっぱ俺親父かも。
俺は先生の身体を抱き上げて、ナカに挿れたまま先生の身体を反転させた。
「ひ!あぁ!や、やだ、ありお、あ、あんっ!」
先生の足を持ち上げて、俺は先生の身体を激しく揺さぶる。
足を高く持ち上げてるからか、先生は俺の胸に背中を預けて俺にされるがままになってる。
「ひ、ひあ!あ、ありお、か、は、はげし、や、やう!」
「先生、前見て。鏡に俺と先生がSEXしてるのが映ってるよ」
先生がぼんやりと目を開けて、目を見開いて泣きそうに顔を歪めた。
目の前の鏡には、俺と先生がSEXしているところがばっちり映っていた。
しかも曇り止め加工してあるから綺麗にね。
「ほら、俺と先生が繋がってるところが見えるよ?」
「いや、いやぁッ!」
俺の言葉に、先生が悲鳴を上げて目を閉じる。
俺を受け入れているそこが、強く俺を締め付ける!
「うっ!先生、キツいよ。俺に犯されてるところ見て興奮しちゃった?」
「や、やだ、やだぁ!」
あーやばい、これ興奮する。
俺は先生の膝の裏をしっかりと掴んで、一層激しく先生を揺さぶった!
「あ、ああ!あ、ありおか、は、はげしっ!もっと、やさし、くぅ!」
「無理だよ先生・・・・っ」
先生の身体を揺さぶって、先生に腰を打ちつける。
無理に決まってるじゃん。6日ぶりだぜ?!
6日ぶりの先生だぜ?!我慢できると思う?無理無理。
先生が悲鳴にも似た声を上げながら、必死で俺の腕に指を立てた。
「ひ、あ、も、い、イク・・・・ッ」
「・・・・っ、先生!」
「ひ、あ、あァアーッ!」
先生がびくりと身体を震わせて射精した。
その瞬間強くなった締め付けに、俺も先生の最奥で果てる。
「う、う、あ!あ、あつい、あついぃ・・・・!」
俺が流し込む精液に、先生がびくびく身体を震わせながら小さく声を漏らす。
あー、やっぱ可愛い。世界一可愛い。
だからもっと俺に可愛いところ見せて?
俺は小さく笑って、手を伸ばしてシャワーを掴む。
シャワーの水の量を増やして、先生の身体にかけた。
その瞬間、先生の身体がびくんと跳ねる!
「ひ、ひあ!あ、ありおか、ありおかぁ!やだ、やだぁ!」
「シャワーで感じてるの?エッチだなぁ、先生?」
イったばかりで敏感になってる先生の身体がびくびくと跳ねる。
先生のナカに挿れたままの俺のモノを、先生のそこがきゅうと締め付けた。
また先生の身体を向き合うように反転させて、俺は先生の身体を抱き上げて立ち上がる。
そのまま湯船に浸かると、先生が声を上げて俺に抱きついてきた。
「ん?どした?」
「や、やだ、お湯が、な、ナカ、やだぁ・・・・!」
言葉になってない先生に、俺は思わず笑った。
あー、ナカにお湯が入ってくるんだね、はいはい。
俺は先生の頬にちゅ、とキスをして再び先生の身体を揺さぶった。
「ひ、ひあ、あ、ありおか、ありおかぁ・・・・!」
「先生、気持ちイイよ」
ばちゃばちゃと水が跳ねる音が浴室に響く。
俺の首に縋りつく先生の腕に力がこもる。
「あ、ああ!あ、あん!あ、あ、あぅ!あ、あ、あ!ありおか!」
お湯が跳ねる音に混じって、先生の声が響く。
あーいいな、これ。またやろう。
俺は先生の身体を抱きなおして、激しく先生の身体を揺さぶった!
「は、ああぁ!ありおか、ありおか、い、イク!や、あ、あぁあ!」
先生の身体がびくりと跳ねて、声にならない悲鳴を上げて先生が達する。
それに一瞬遅れて、俺も先生のナカでもう一度果てた。
「ん、先生・・・・」
先生の身体の向きをもう一度変えて、先生の身体を浴槽に倒す。
俺が腰を揺すると、先生が必死で浴槽の縁に縋りついた。
ばちゃばちゃと水が跳ねる音と、俺が先生の腰に自分の腰を打ちつける音が浴室に再び響く。
「あ、ありおかっ、はげし、はげしいから、ね、もっと、やさしく、して・・・・っ」
「ごめん先生、ちょっと無理」
だって先生とヤんの久々だし。
毎日ヤってたわけじゃないけど、一週間開けんのも久々だし。
ヤリたい盛りの高校生に優しくしろなんて無理な話だろ?!
先生の腰を掴んで自分の腰を打ちつけながら、もう片方の手で先生の足を持ち上げる。
「や、やだぁ!や、やん!あ、ありおか、あ、ああ!あ、あ、あ、あッ!」
先生が頭を振って悲鳴を上げる。
先生の身体に自分の身体を寄せて、強く先生を突き上げる。
「ひ、や、やだ!な、ナカ、お湯、やだ、やだぁッ!」
先生、もう何言ってんのかわかんないよ。
つかもう先生自身も何言ってんのかわかってないよね。
お湯がナカに入ってくるのがやなんだよねー。
「あ、ありお、か、も、い、イクっ」
「ああ、俺も・・・・!」
先生をぎゅっと抱きしめて、強く突き上げた!
先生が悲鳴にならない声を上げてまた果てる。
俺は強く先生を抱きしめて先生の最奥に欲を流し込んだ。
「ふ、あ、あ、ありお・・・・か・・・・」
先生がか細い声を上げて、ぐったりと突っ伏す。
俺も長い息を吐いて、ゆっくりと先生のナカから引き抜く。
「先生、ナカの・・・・先生?」
え?あれ?先生?
え、気絶してる?
これヤりすぎとかじゃねえよな?!
あれ、これ、ヤバくない?!
「ちょ、先生?先生?!」
「・・・・ん・・・・」
小さく声を漏らして先生が目を開ける。
あ、よかった・・・・気がついた・・・・。
先生がぼんやりした顔で俺を見上げる。
「先生、起きた?」
「・・・・ありおか・・・・?」
あーよかった、ホントよかった。
1時間経ったのに起きないから病院連れて行こうかと思ってたんだよな。
ぱたぱた団扇で先生を扇ぐ俺を先生は不思議そうに見上げる。
「先生大丈夫?」
「ん・・・・ぐらぐらする・・・・」
先生が目を閉じてか細い声で答えた。
先生の額に乗せていたタオルを脇に置いていた洗面器の水に浸ける。
絞ってもう一度乗せると、先生は気持ちよさそうに息を吐いた。
「俺、どうした・・・・?」
「あー・・・・のぼせた」
俺の言葉に、先生が俺を睨み上げる。
あー、そうだよな。睨むよな。
「暖めるどころかのぼせさせて、何考えてんだてめえは」
「先生のことだけだよ」
もう開き直ってそういうと先生がカアッ!と顔を赤らめた。
うあー!かーわーいーいーッ!
赤くなった先生の頬を撫でると、先生がむうと顔を顰めた。
「先生、お帰り」
「ん・・・・」
ちゅ、と額にキスをすると、先生が小さく頷いた。
額に、瞼に、鼻に、頬にキスを落として、ちゅ、と唇に軽くキスをする。
先生が身体を俺の方に向けて、ぎゅと俺の服を握る。
先生の横髪をかき上げてこめかみにキスをして、
頬を唇で撫でて、また唇に軽いキスをする。
音量を小さくして点けていたテレビからわーと歓声が上がる。
『さあテレビの前の皆さん!今年ももうあと5分で終わりです!』
あー・・・・もうそんな時間?
テレビを見ながらぱたぱた先生を扇いでると、寒いと先生が呟いた。
扇ぐのをやめると、先生がのそのそと身体を起こす。
ぽてん、と俺に寄りかかってきたから、ぎゅっと先生を抱きしめる。
「どしたの?」
「別に」
しれっと言い返す先生に思わず笑う。
やっぱり先生も寂しかったんだ。
俺は嬉しくなって、ぎゅうっと先生を抱きしめた。
『さあ、テレビの前の皆さんもよろしいですか?カウントダウンです!』
女子アナがこのくそ寒い中ハイテンションで秒読みを始めた。
先生がすりすりと俺に擦り寄る。
『3!2!1!ハッピーニューイヤー!』
わーと参拝者たちが女子アナと一緒に歓声を上げる。
この寒い中、ご苦労なこったね。
「先生」
「ん?」
俺が呼ぶと、先生は顔を上げた。
その唇に、ちゅとキスをする。
「あけましておめでとう」
「ん」
「今年もよろしくな」
ん、と先生が小さく頷く。
先生が俺の首に腕を回して、ぐっと身体を伸ばす。
「あけましておめでとう」
ちゅ、と先生が俺の唇にキスしてくれた。
別に新年がおめでたいなんて思ったことなかったけど、先生がいるなら新年もいいな。
先生を抱きしめて頬を擦り寄せると、先生がくすぐったそうに笑った。
「お前って案外甘えただよな」
「先生がいっつも甘やかすからだよ」
じゃあ甘やかすのやめようか?と先生が意地悪げに笑う。
よく言うよ。そんなつもりないくせに。
先生にぎゅっと抱きつくと、先生の手がぽんぽんと俺の腕を優しく叩く。
俺は先生に甘えるの好きだけど、先生は俺を甘やかすの好きだよな。
「せんせー、明日はお節料理だよー俺が作ったんだよー」
「お前暇だな」
ひ、ひでー・・・・。
俺が落ち込むと、先生が小さく笑った。
先生がちゅ、と頬にキスをしてくすくすと笑う。
あーもう、いいや!
「先生好きだー!」
「はいはい、俺も好きだよ」
ぎゅーっと先生に抱きつくと、先生が呆れたように笑う。
でもその笑顔が幸せそうで、俺も幸せになった。
「あー!俺今年は先生のナカで迎えようと思ってたのにー!」
「死ねこの親父」
俺の言葉に、先生が俺の頭をゴスッと殴った。
(今年も来年も再来年も、これからもずーっとよろしくな!先生!)
<番外編:年越し編・Fin>
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新年早々アホな小説書いててすんません。書いたの29日だけどね!
まあとりあえず前回の<聖夜編>の続きみたいな。
うん、楽しかったです。けど新年要素まったくないといっても過言ではないですね。
当サイトのメインはエロです!変態ですんません。
とりあえず有岡は親父です。変態親父です。一応この中では17です。
つーか龍瀬まだ年賀状作ってません(29日)まあ作んのパソコンだけどね!
何はともかくHappy New Year!あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いさせてやってくださいw
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