「どこー!白ウサギー!しーろーうーさーぎーッ!!」
半ばやけくそに叫びながらアリスは走っていた。
アリスは一刻も早く帰りたかった。
帰って、そう、兄の淹れてくれた温かいココアが飲みたい。
さすがにもうこんな得体の知れない不気味な世界にいたくはなかった。
これ以上ここにいれば、もっと酷い目にあう、そんな気がする。
それに帽子屋のようなのがまだいるかもしれないと思うと、アリスはぞっとした。
もし帽子屋がアリスがそう思ったことを知れば、おやおやと笑いながら残念がっただろうに。
「白ウサギー!・・・・あ」
そこでアリスは立ち止った。
緑の茂みの向こうにぴこぴこと動く二つの長い耳。
どう見てもウサギの耳だ。
やっと見つけた!とアリスは今すぐ踊り出したい気分だった。
そろそろと足音を忍ばせて、茂みの向こうでぴこぴこ動くそれに手を伸ばす。
「捕まえたーッ!」
「ギャーッ!!」
二本のそれを勢いよく鷲掴みした瞬間、凄まじい悲鳴が上がった。
あれ、とアリスは思った。
散々聞いたあの訛った声とまた違う。
それに今自分が引っ掴んでいる耳は、よく見たらチョコレート色だった。
恐る恐る、下を向く。
茂みをベッド代わりに、一人の青年が目を回していた。
ひくりと、アリスの頬が引きつる。
「・・・・ま、間違えた」
アリスはぼそりと、呟いた。
夢の国のアリス<三月ウサギ編>
「う・・・・うぅん・・・・」
アリスの膝の上で青年がもぞりと身を捩った。
一瞬固く閉ざした目を、ゆっくりと開く。
「よかった!目が覚めた?」
ぼんやりと自分を見上げる青年の顔を覗き込んで、アリスはほっと息を吐いた。
青年はしばらくぼうっとアリスを眺めていたが、やがて我に返ったようにはっとした。
勢いよく跳ね起きると、威嚇しながらアリスから距離を取る。
当然だよねぇ、とアリスは内心苦笑いした。
「な、何だてめえ・・・・っ」
「あ、あの、俺、アリスっていいます」
ぺこりと一礼すると、青年は少しだけ威嚇を緩めた。
訝しげな顔でしげしげとアリスを眺める。
「アリス?」
「そう、アリス」
アリスが頷くと、青年は胡散臭そうな目でアリスをまた眺めた。
アリスは内心ドキドキしながら、瞳孔が開きかけたその鋭い赤い目を眼で追った。
青年はアリスを眺めると、やがてふぅんと呟く。
「あ、あなたは?」
「あん?俺様か?俺様は三月ウサギだ」
ああ、この人が、とアリスは思った。
帽子屋と、・・・・たまに殺し合うほど仲がいいという、噂の。
まずいとアリスは本能的に察した。
あの帽子屋と、あの帽子屋と仲がいいという三月ウサギだ。
まともではあるまい。
気絶させたまま放置しておけばよかった、とアリスは内心後悔した。
三月ウサギは引きつった笑みを浮かべたアリスに訝しげに首を傾げた。
ちらりと、アリスは三月ウサギを観察してみることにした。
流石帽子屋の友人なだけあって、三月ウサギも端麗な面立ちをしている。
通った鼻筋に鋭い目の奥の瞳は赤く、瞳孔が小さい。
綺麗なブロンドの髪が太陽の光を浴びてきらきらと輝いた。
茶色に縁取られた鮮やかなオレンジのナポレオンジャケットには金のボタンが二つ付いている。
彼のジャケットも変わっていて、それぞれの肩にジャケットと同じ生地のバックルのないベルトのようなものを縫い付けていた。
二本のそれを背中のベルトループに交差させて通し、腰元で揺らめかせている。
そのベルトのようなものの先端にも、ジャケットのボタンと同じ金色のボタンが付いていた。
少し丈が短いジャケットの下から、タンクトップだろう黒の網目の裾が見えた。
タイトな濃い赤のジーンズに、金色のバックルの濃い茶色のベルト。
服装も色も派手だが、それが似合う青年だ。
チョコレート色の長いウサギの耳を片方に白い布を緩く巻きつけている。
観察しているアリスを見て、三月ウサギはふと眉を寄せる。
「・・・・あ!てめえ俺様の耳引っ張りやがった奴だな!」
今更思い出したように三月ウサギはアリスを指差して怒鳴った。
急に怒鳴られ驚いたアリスはびくりと肩を震わせる。
三月ウサギの髪の間から生えたウサギの耳がぴーんと天を向く。
怒りにぎらつく鋭い赤の瞳に、アリスは引きつった笑みを浮かべて後退りした。
「てめえ・・・・よくも俺様の耳を引っ張りやがったな・・・・ッ!」
「ご、ごめんなさい・・・・あの、し、白ウサギと間違えて・・・・っ」
「あぁんッ?!シロウサギだと?!」
ぐいと顔を近づけられ、アリスは内心叫びたかった。
こんな性格のどこがあんな温厚な草食動物だというのだろう。
いっそ狼だ。
「俺様をあんな奴と一緒にすんじゃねえ!あんなハートの王に魂売りやがった根性なしと!」
「・・・・ハートの王・・・・?」
初めて聞いた単語を呟いたアリスに、三月ウサギの目がさらに鋭くなった。
今にも食いつかれそうな形相に、アリスは半泣きの状態だ。
「ああそうだよ!あのクソウサギはあいつに魂を売りやがったんだ!あんな、横暴で、最低最悪な野郎に!」
「・・・・え?あれ?帽子屋と三月ウサギって、白ウサギと仲よくなりたいんじゃ・・・・」
帽子屋の言葉を思い出して、アリスは恐る恐る問いかけた。
三月ウサギが何とも言えない顔でアリスに振り返る。
無言。
「・・・・・・・・・・はぁぁあアアっ?!!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいッ!!」
アリスはついに泣きだした。
泣きながら必死に謝るアリスに、三月ウサギは指を突きつけた。
「何で俺があんな奴と仲よくなんなきゃなんねえだ!もう一度んなこと言ってみろ!犯り殺すぞ!」
「ごめんなさいごめんなさいすいませんもう二度と言いません!」
そこでふと、三月ウサギはアリスを見た。
アリスはひんひん泣きながら未だに謝り続けている。
「・・・・お前、帽子屋知ってんのか?」
「ごめんなさいごめんなさ、え?は、はい。さっきお茶会に誘われて一緒に・・・・」
アリスの言葉に三月ウサギは目を丸くした。
しげしげと自分を眺める三月ウサギに、アリスは首を傾げる。
「・・・・あいつが、自分から?」
「え?は、はい・・・・」
ふぅん、と三月ウサギは呟いた。
あの帽子屋が、こんな奴をねぇ、と内心呟いた。
昔から帽子屋とはつるんでいるが、帽子屋が初対面の人をお茶会に誘ったのは初めてだ。
興味あるものは紅茶と、それを世界一美味く淹れる自分の腕だけのあいつが。
三月ウサギはもう一度ふぅん、と呟いてまたアリスを上から下まで眺めた。
「あ、あの、白ウサギの時計壊したって・・・・本当?」
恐る恐る顔を覗き込むアリスを見て首を傾げる。
あいつの時計?ああ、
「あれか?ひゃははッ!そーさ!壊してやったんだよ!何でんなことまで知ってんだよ」
「ぼ、帽子屋が・・・・三月ウサギが壊したって・・・・」
アリスの言葉に、三月ウサギはひくりと頬を引きつらせた。
その脳裏に見かけだけの笑顔の帽子屋が浮かぶ。
「ほーう・・・・?俺が壊した・・・・?あいつ、そう言ったのか・・・・?」
地を這うような低い声に、アリスはまた半泣きになりながら必死で頷いた。
思わず後退りして、身構えながらびくびくと震えている。
三月ウサギは青筋と引きつった笑みを浮かべた。
「冗談じゃねえぞあんにゃろう・・・・覚えてろよ、いつか絶対犯す!」
「え・・・・じゃあ違うの・・・・?」
「ったりめーだろうが!」
大声で怒鳴った三月ウサギに、アリスはびくりと身体を震わせた。
三月ウサギは激怒の形相で大声で捲し立てた。
「大体!あいつが遅刻するって茶を断って、そしたら帽子屋が時計があるからだっつって俺に寄越したんだろうが!」
「ひ・・・・ひ・・・・ッ」
「だから紅茶の中に放り込んでやったら紅茶に何するんだって帽子屋に殴られて!まだ動いてたからとどめ刺したのは帽子屋だぞ!」
わけのわからないことを大声で怒鳴り続ける三月ウサギに、アリスは必死で頷いた。
紅茶に何するんだと怒るところが帽子屋らしい。
ぎらぎらと赤い目を異様に輝かせながら三月ウサギはアリスを見下ろす。
本格的に怖くなってきたアリスは、とりあえずここから逃げ出すことにした。
「あああああの、俺、ちょっと用事思い出したんで、失礼します・・・・っ」
立ち上がるとそそくさと立ち去ろうとした瞬間、
ガシッ!と勢いよく足首を掴まれた。
内心悲鳴を上げながら、アリスは身体をびくりと震わせてその場に硬直した。
顔は真っ青で既に泣きそうになっている。
「待てよてめえ・・・・俺様の耳引っ張っといてごめんなさいで済むと思ってんのか・・・・?」
三月ウサギに振り返ることもできず、アリスは半泣きで立ちすくんでいる。
苛々しげに舌打ちを打つと、三月ウサギは勢いよくアリスの足を引き寄せた。
よろけたアリスは何とか体勢を立て直したが、当然片足立ちになる。
べろりと生温かいものが太股を這う感覚に、アリスの身体が跳ねた。
「あ、あ・・・・あぁ、ん・・・・だ、だめ、三月ウサギ・・・・ッ」
「はッ!何がダメだこの淫乱アバズレ野郎が!足舐められただけで喘ぎやがって」
三月ウサギは嗤いながらがりっ、と歯を立てた。
アリスは甲高い声を上げて激しく身体を震わせる。
三月ウサギの手が、アリスの内股を厭らしく撫でる。
「・・・・ん?」
三月ウサギはアリスの尻に鼻を寄せるとくんくんとそこを嗅いだ。
そこからは何か甘い匂いがする。
「帽子屋の紅茶か?ひゃははッ!お前ココからあいつの紅茶飲んだのか?!」
「いやぁ!」
「とんだ淫乱だな!俺はァあいつは嫌いだがあいつが淹れる紅茶は好きだぜ」
三月ウサギはアリスの下着を掴むと、一気に引きずり下ろした。
緩く反応して立ち上がりかけていたアリスのモノが、衝撃にぷるんと震えて飛び出す。
三月ウサギは片手でアリスの尻を割り開くと、そこにべろりと舌を這わせた。
「ひ、あ、いやぁぁ・・・・!あ、あぁん!だめ、やめて、三月ウサギぃい!」
「ひゃはは!もう引くついてんじゃねえか。アアン?」
既に引くついているアリスのアナルから、先ほど帽子屋がナカに流し込んだ紅茶が溢れ出る。
三月ウサギはアリスのアナルを舐めながら絶品のそれに舌鼓を打つ。
アナルに親指を突っ込んでさらに開かせると、ナカに舌を捻じ込んだ。
「ひあぁん!だ、だめ!おしりのナカ、おしりのナカ舐めないでぇ!」
「ケツんナカ舐められて勃起してんじゃねえよ変態!」
そそり立っているアリスのペニスを、三月ウサギは力いっぱい握りしめた。
捻じ込んだ舌を締め付けるアリスのアナルに、三月ウサギは喉の奥で笑う。
ひくつくアナルから溢れ出る紅茶をべろりと舐めとってごくりと喉を鳴らす。
握り締めたペニスを扱けば扱くほど、アリスのアナルは浅ましくひくついた。
「おら、どうなんだよ。ケツんナカ舐められて勃起してる淫乱さん。今どんな気分だ?アァッ?!」
「あ、あぁぁん・・・・き、気持ちイ・・・・おしり、おしりのナカ、気持ちイー・・・・ッ」
「こうされんのが好きなんだろ?!このアバズレ!」
「す、すき・・・・おしり、おしり舐められるの、だいすきぃ・・・・!」
アリスは頭を振って善がりながら自分から三月ウサギの顔に尻を押し付けた。
三月ウサギは機嫌よさそうに喉の奥で笑って、アリスのアナルを強く吸い上げた!
アリスはびくんっと激しく身体を震わせると、声を上げて善がった。
「あ、あーッ!い、いい!そ、それ、気持ちイ、気持ちイィイッ!!」
甲高い声を上げて激しく善がるアリスに薄ら笑んで、三月ウサギはアリスのアナルを広げる親指に力を入れる。
そのとき、紅茶と一緒にアリスのアナルのナカからどろりとしたモノが溢れた。
ん?と訝しげに思ったと同時に、三月ウサギの身体が硬直した。
「うっ、げぇぇええッ!!」
三月ウサギは悲鳴のような声を上げるとアリスの身体を力いっぱい突き飛ばした。
バランスを崩したアリスは地面に派手に転がった。
そんなことお構いなしに、三月ウサギは激しく咳き込んでいる。
「て、てめえ!帽子屋と最後までヤったのか?!何で言わねえんだこのクズ!」
「そ、そんな・・・・っ」
「俺様にあんな奴のザーメンなんざ飲ませやがって!」
三月ウサギは激昂したままアリスの前に仁王立ちになった。
身も蓋もない言いがかりに、アリスは地面に転がったまま途方に暮れる。
三月ウサギはアリスの髪を掴むと、その口に無理矢理取り出した自分のペニスを捻じ込んだ。
「んんぅッ!」
「俺様にあんな野郎のザーメン飲ませた罰だ!いいか!俺様が言いっつうまで続けろ!やめたらぶっ殺すからな!」
アリスの頭を激しく前後に揺さぶりながら、アリスの喉奥にペニスを叩きつける。
アリスの口のナカで唾液がぐちゃぐちゃと音を立てる。
やがて滲み出た三月ウサギと混ざったアリスの唾液が、その唇の端から顎を伝った。
「ん!んぅ!んん!ん、んふ、ん、んむぅ!ん、んぐ、ぐ、うぇ、ん、んんんぅ!」
三月ウサギのペニスが、アリスの口のナカで何度も跳ねる。
ペニスを喉奥に叩きつけられた瞬間、三月ウサギのそれがびくんと大きく跳ねた。
それと同時に髪を力いっぱい掴まれ、顔を引き剥がされる。
ペニスを吐きだしたと同時に、顔面に精液をぶちまけられた!
どろどろした熱いそれが、頬を伝って滴り落ちる。
そのくすぐったような感覚に、アリスは恍惚の笑みを浮かべた。
「ふ、ふあ・・・・は、はあ、あ、あは、あん・・・・は、はぁ」
「何精液ぶっかけられて善がってんだよ、あぁん?この変態」
三月ウサギはアリスの髪を掴んだまま、上機嫌に笑いながらその顔にペニスを強く擦りつけた。
アリスは自分からそれに頬を擦り寄せ、自らそれを咥えこんだ。
口を窄めて、頭を激しく前後に振る。
「は!何だよ。他の野郎のチンポしゃぶんのが好きなのか?アバズレ」
「は、ふぅん、ん、す、すき、人のおちんちんも、せーえきも、すき、ん、んふ、ん」
舌でペニスを舐めまわしながら、自分の口で竿を一心に扱く。
滲み出る先走りを必死で飲み込みながら、アリスは先端をぢゅうと音がするほど吸い上げた。
「はは、とんだ淫乱野郎だ。だったら飲ませてやるよ、ほらッ!」
「んんんッ!」
一気に喉奥にまでそれを突っ込まれ、アリスは思わず目を見開いた。
それと同時に、喉の奥で三月ウサギのペニスが弾ける。
喉に直接流れ込む精液を、アリスはうっとりとしながら飲みほした。
「おら、ケツこっち向けろ」
アリスは名残惜しそうに三月ウサギのペニスを吐きだすと、地面の上で四つん這いになった。
アリスのアナルは紅茶と自分の滴った精液でしとどに濡れ、浅ましくひくついている。
三月ウサギは満足そうににんまりと笑みを浮かべ、自分のペニスを何度か擦った。
アリスの腰を掴んで、そこに先端を押し付ける。
細い腰を勢いよく引き寄せて、一気に最奥まで捻じ込んだ!
「ひ、あぁあああッ!!」
一気に前立腺にまで捻じ込まれ、アリスは背を反らせて吐精した!
それと同時に、三月ウサギの手の平が力いっぱいアリスの尻の肉を叩いた!
「このクズ!誰がイっていいっつった!」
「ひあぁん!ご、ごめ、ごめんなさい!ごめんなさいぃい!」
三月ウサギは大声で怒鳴りながら、アリスの尻を何度も力いっぱい叩いた!
アリスはびくびくと身体を震わせながら必死で謝り続ける。
「このアバズレ!今度勝手にイってみろ!ぶち殺すぞ!」
「は、はい・・・・ごめんなさい・・・・」
三月ウサギは大きく舌打ちを打つと、がつがつとアリスの身体を突き上げた。
アリスはびくびくと身体を震わせると、柔らかい草をぎゅっと握りしめた。
「あ、あーッ!い、イイ!は、はあ!あん、あん、あん!き、きもち、気持ちイー・・・・っ」
「あん?どこが気持ちイイんだ。言ってみろアバズレ」
「お、おしり、おしり気持ちイ、あ、そ、そこ!そこ、もっとぉお!」
前立腺を突くたびにもっとと喘ぐアリスに、三月ウサギは薄く笑う。
帽子屋が手を出した理由がわかった。
さて、あいつには何をされたのか。
「おい、お前、帽子屋に何された。言え」
「あ、あぁん!す、すてっき、すてっきおしりに・・・・っ」
「入れられたのか。それで善がってたのか?」
三月ウサギの言葉に、アリスは必死で何度も頷いた。
これは思っている以上に淫乱でドMかもしれないと三月ウサギは思った。
前立腺を突いた瞬間、アリスのアナルがきゅっと三月ウサギのモノを締め付けた。
三月ウサギは喉の奥で呻くと、アリスの最奥に精液を流し込んだ。
「え?!や、やだ!お、俺まだイってないのに!」
「あん?!クソが!ウサギの交尾は早ぇんだよ!イキてえなら勝手にイけ!」
言ってることがむちゃくちゃ三月ウサギに、アリスは途方に暮れる。
三月ウサギのモノを引き抜くと、三月ウサギと向かい合う。
彼を座らせ横たわらせると、足の上に跨った。
「何だ?」
「もう自分で動く!」
三月ウサギのペニスを無茶苦茶に扱くと、少し硬さを取り戻したそれをアナルに押し付ける。
無理矢理最奥にまでそれを捻じ込むと、アリスは三月ウサギの腹に手をついた。
自分の腰を持ち上げながら、激しく上下に身体を揺さぶる。
「は、あ、あっ、あっ、あっ!あ、あん、あん!あん!あん!」
「は!お前、本当に淫乱だな。ええ?アバズレ野郎。おら、もっと動けよ!」
快感に目を虚ろにして喘ぐアリスを見上げて、三月ウサギはサディスティックな笑みを浮かべて唇を舐めた。
森の木々の前に並んだ茂みの中で、肌と肌がぶつかり合う音と激しい水音が響く。
「は、あ、あひッ!は、き、きもち、イー、あ、あーッ!」
三月ウサギのペニスの先端が前立腺を抉った瞬間、アリスは三月ウサギの上で激しく射精した。
自分の腹の上で足を広げて、身体を震わせながら女のような声で絶叫するアリスを三月ウサギは茫然と見つめる。
その途端、凄まじい好奇心と嗜虐心が三月ウサギの中で膨れ上がった。
三月ウサギははしたなく広げられたアリスの片足を掴むと、勢いよく地面の上にひっくり返した。
情けない声を上げてひっくり返ったアリスの上に覆いかぶさって、掴んだ足を自分の肩に引っ掛ける。
足をめいっぱいに広げて、さらに最奥にまで肉棒を捻じ込んだ!
「あっ、あーッ!!」
「ほら、これが好きなんだろ?こうされんのが好きなんだろ?!もっと遠慮せず喘げよ!この淫乱野郎!!」
肩に担いだアリスの足を掴んだまま、三月ウサギはアリスの身体をがつがつと突き上げた。
アリスは必死に緑の草を握り締めて女のように喘いでいる。
激しい律動に、混じりあった精液と紅茶がどろりと地面に流れた。
「あっあーッ!い、イイ!き、きもち、イッ!もっと、もっと、はげし、くぅッ!!」
「こんな外で犯されてギンギンに感じやがって。あぁん?このド変態!誰かに見られてたらどうすんだ?」
「い、いい、見られても、いい!」
「見られんのも好きなのか?大概にしとけよアバズレ!」
必死に頷くアリスを見下ろしながら、三月ウサギは嗤って辛辣な言葉を吐き捨てる。
そのたびに強くなる締め付けに三月ウサギは喉の奥で呻くと、アリスのナカに精を吐きだした。
流し込まれる精液にうっとりとしながら、アリスは自分で腰を振った。
射精中に与えられた快感に、三月ウサギは余裕なく口角を持ち上げた。
その瞳は最早草食動物ではなく、まるで肉食の獣のように鋭かった。
三月ウサギは勢いよくアリスのナカからペニスを引き抜くと、アリスの身体を四つん這いに戻す。
紅茶と精液が混ぜくたになってわけがわからなくなったものを垂れ流すそこに、一気に勢いよく捻じ込んだ。
「あ、あーッ!!」
間髪入れずに前立腺だけを突き上げてやれば、アリスは地面に突っ伏して善がった。
尻を高く掲げて善がるその様は、とてもじゃないが普通の考えを持った人間が見れる姿ではない。
ばちゅんばちゅんと激しく淫猥な水音が木々に反響する。
激しい律動に、完全に力が抜けきったアリスの身体は前後に揺さぶられる。
SEXを通り越して交尾をしている二人の周りの空間だけが異様だった。
「あ、あぁぁん!い、いい、いいよぅさんがつウサギィ!ナカ、ナカにいっぱい出してぇッ!」
「・・・・っ」
「き、きもちイ、三月ウサギのちんぽ気持ちイイよぅ!」
アリスのナカで何度も激しく射精する三月ウサギに、アリスは腰を振って善がった。
三月ウサギはアリスを睨み下ろすと、その尻の肉を勢いよく引っ叩いた。
「ひ、あぁあんッ!!」
乾いた音を立てて尻を張るたびに、アリスのアナルが三月ウサギにペニスを締め付ける。
白い尻が自分の手の形に真っ赤になっても、三月ウサギはアリスの尻を叩き続けた。
三月ウサギはアリスの双丘を鷲掴みすると、ぐいとそれを割り開いた。
さらに奥にまで捻じ込もうとするかのように、力を込めてアリスの尻に自分の腰を打ちつける。
激しい律動に、アリスのペニスが激しく前後に揺さぶられる。
「ひ、ひあぁ!い、イイ!イっちゃ、イっちゃうよぉ三月ウサギィ!!」
「・・・・ッ」
「ひ、あ、ああぁぁアッ!!」
甲高い声を上げて、アリスは激しく身体を震わせながら絶頂を迎えた。
ナカに流し込まれる三月ウサギの最後の熱を感じながら、アリスはうっとりと目を閉じた。
「ありゃ流石の俺様も引いたな。とんだアバズレ野郎だ」
「それがアリスのいいところじゃあないか」
机の上に足を乗せて声を上げる三月ウサギを気にも留めずに、帽子屋は優雅に紅茶の匂いを堪能している。
突然やってきた三月ウサギが話し出したのは、自分もその淫乱さを堪能した客人との情事だった。
帽子屋の言葉に、三月ウサギはうげえと舌を出す。
しかし確かにあの淫乱具合を、三月ウサギも気に召していた。
「三月ウサギ、テーブルの上に足を乗せるのは行儀が悪いよ。殺すよ」
「マナー違反で殺すってお前どんな教育方針してんだ」
やっとそこを注意した帽子屋に、三月ウサギは引きつった笑みを浮かべてツッコんだ。
それを綺麗に流して、帽子屋は優雅に紅茶を啜った。
「それでアリスはどうしたんだい?」
「あん?ああ、そのまま放ってきてやったよ!今頃森の奴らにマワされてんじゃねえの?!ひゃははッ!!」
三月ウサギは狂気じみた笑みを浮かべると高らかに笑った。
それは見物だねえ、と帽子屋はのんびりと呟いた。
「君もどうだい?」
「ああ。・・・・・・」
勧められた紅茶をいただこうとして、止まる。
三月ウサギの頬が、引きつった。
流石に今は彼が淹れた紅茶を飲む気がしない。
「・・・・いや、遠慮しとく。それよりコーヒー淹れろコーヒー」
その瞬間、顔面に熱湯をぶっかけられた。
それが紅茶だと気付いたのと悲鳴を上げたのは同時だった。
「ぎゃぁぁあああッ!!てめえ帽子屋ぁあ!!何すんだぶち殺すぞてめぇえッ!!」
「何がコーヒーだてめえ。んなもんここにあると思ってんのかコラ。飲みたきゃブラジル行ってこいこのカス」
「んだとコラァッ!てめえも年がら年中365日紅茶飲んでんじゃねえよこのカフェイン野郎!!」
「コーヒーにだって入ってんだろうが。大体万年発情期のウサギ風情がクソ生意気に人間様の飲み物なんて飲んでんじゃねえよ」
「よーしその喧嘩買った!表出ろてめえ!!」
「もう出てんだろうが。あ?ヤんのかコラ」
「今日という今日は許さねえ!犯し殺す!!」
「ヤってみろコラ。ゲロ吐くまで犯して皮剥いで晒してやる」
がしゃーん、と音を立てて食器と机が宙を舞った。
「あ、あん、あん、あ、あぁあ、ああぁん」
激しくペニスを打ちつけられる感覚と自分の声に、アリスはゆっくりと目を開けた。
まず見えたのは草がびっしりと生えた緑の地面だ。
そして自分のナカに何かを激しく打ちつけられている。
その形からして、人間のペニスではないだろう。
顔を上げて振り返ると、大柄の鹿が自分の上に覆いかぶさって激しくペニスを自分のナカに打ち付けていた。
動物らしい整っていない形で、おそろしく大きく硬い。
「あ、あん、あ、あはッ、ん、んんッ!あ、あん、あ、あッ」
大鹿の身体に似合った立派なペニスが、アリスの内壁を激しく抉る。
三月ウサギはどこへ行ったんだろう、とアリスは思った。
この鹿が欲情しているのを見ると、おそらくあのあとそのまま放っていかれたのだろう。
大きく膨張した大鹿のペニスが、アリスのナカで震えて弾けた。
ナカに流れ込んできた大量の熱い精液に、アリスは身体を震わせる。
大鹿は何度か腰を打ちつけて精液をすべて流し込むと、アリスの身体から離れた。
立派な角を何度も上下に振って、そのまま森の奥へと姿を消した。
アリスがなんとか身体を起こすと、どろりとアナルから精液が溢れた。
流石にこのままでは行動しずらいと思ったアリスは、その場に屈みこんだ。
アナルを広げ、ナカに指を突っ込んでナカのモノをかきだす。
どろどろした大量のそれが滴り落ちていく感覚に、アリスは身体を震わせた。
「あ、あん、あ、あ・・・・ん、全部出た・・・・」
指についたモノをぺろりと舐めて、アリスは満足げに笑った。
何かこの世界に来てから強姦されてばっかだなぁ、と暢気に思いながらアリスはふらふらと森の奥へ入って行った。
どこかで猫がミャア、と鳴いた気がした。
<三月ウサギ編・Fin>
<next⇒チェシャ猫編>
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アリスが三月ウサギの耳を鷲掴みしたときの台詞を「とったどーッ!」にするか真剣に悩みました(アホか)
これは発狂攻っていうか俺様攻だよね。まあいいよ俺様攻も好きだよつかこいついっそDV^^
服を言葉で説明すんのってめちゃムズイ・・・・三月ウサギの服はこだわったんだけどなぁ。
いろいろ想像しながら描いてみたら自分的にはいい感じになったけど相変わらずの雑絵に泣きそうになりました。
服の絵だけでも下手ってこれどうよ。それって一種の才能^^
帽子屋は紅茶を馬鹿にされるとブチ切れます。でも三月ウサギ別に紅茶馬鹿にしてないよね。
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